我が哀犬党の党員が、上の絵を見て書いてくれたインチキレポート!
牝犬コンテスト全国大会・報告 柚木霙一
「哀玩犬品評会引き札」<室井亜砂二・描く>
ポスターで予告されていた第2回牝犬コンテストは昭和62年4月1日、神楽坂ケン
ネルセンター内において盛大にとりおこなわれました。東京とその近郊のみならず、遠
く北海道や九州からの参加者もあり、参加者総数23名、出品された牝犬の数32匹に
および、会場は大いに盛り上がりました。
主宰の牝犬愛好会の西郷会長の挨拶のあと、前回の優勝者、室井亜砂二氏の愛犬ペロ
が、「わんわんわん」と大きく吠えてそれを合図に、まず4つ脚競歩がはじまりまし
た。
会場は異様な熱気につつまれ、飼い主たちの叱咤、叱責の声や、牝犬たちの悲鳴、吠
え声が飛び交い、緊張のあまりおもらしをする牝犬まで出て、会は予定時間を1時間以
上も上まわる午後3時20分過ぎ、ようやく終了しました。
優勝は大阪府より参加された犬飼氏(47才)の愛犬「リンチンチン」(23才)に
決まり、犬飼氏が第2回<黄金の骨大賞>の賞状と賞金3000万を受賞し、また氏の
愛犬リンチンチンにも黄金の骨と、ドッグフード1年分が贈られました。そして他の牝
犬すべてにも参加賞として、ポッキー1箱があたえられたのです。
犬飼氏に喜びの声を聞きますと、「いやぁ、これほど多数の愛犬家の皆さんご自慢の
牝犬たちのなかから、私の駄犬が選ばれるとは、全く夢のようです。このリンチンチン
は、元伯爵家の令嬢で捕獲したのは良いが気位がたかく、つい半年前までは、自分が本
当は犬畜にすぎないのだということを理解せず、調教には手こずりましたが、今日はこ
れまでの苦労が報われた思いです。本当にありがとうございました」とのこと。
つぎに犬飼氏の足元で黄金の骨をくわえ、嬉しげに尻尾を振っているリンチンチンに
も感想を聞いたところ、氏の足首の顔をすりつけ、甘え啼きをしながら、尾を更に打ち
振り全身でその喜びを表したので、そのあまりにも素直な態度は周りで見ていた愛犬家
達をおおいに羨ましがらせました。
なお次回の牝犬コンテストは来年の4月1日に、名古屋のホテル・ビッチ「猟犬の
間」にて開かれる予定ですので、今回以上の多数の参加をお待ちしております。
「第三回<黄金の骨大賞>は誰の手に!・・・」
お問い合わせは神楽坂ケンネルセンター内、女犬調教愛好会まで。海外からの参加も
受け付けております。
文と絵 <柚木霙一>
(本稿は室井亜砂二氏のイラスト「哀玩犬品評会引き札」に想像力を刺激されて成ったフィクションです。本稿の内容は実在の人物、団体とは、一切関係ありません。 柚木)
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