<サーヤ外伝> のら犬恵子
チロの飼い主(チロM)
恵子が今のこの世界で生きていくためには、犬になるしかなかった。
そして、のら人犬が捕獲員に捕まる危険は何時もあった。
捕獲員でなくても、服を着て二本足で歩いてなどいたら、即、銃で打たれるだろう。
裸で四つん這いになって居るからかろうじて無視されているのだ。それでも、捕獲員
に見つかれば保健所で良くて絞め殺され、悪くすれば生きたまま獣の餌にされてしま
う。
公園が薄暗くなり始めている。恵子はベンチの下に潜り込んで、夜を待つことにした。
世界がこうなる前だったら、今頃、恵子はハープのレッスンを終えて、メードが夕食
の準備が出来たことを伝えに来る頃だ。
日が暮れてから、餌を探しに公園から街へ向かった。
繁華街裏へ向かう途中幾たびか、酔っぱらいの目を避けて物陰に隠れる。
先日、見つかったとき、その通行人は恵子に唾を吐きかけた。恵子は顔に唾がかかっ
たまま、身動きせずに通行人が行き過ぎるのをじっと待った。下手に逃げたり、動い
たりするともっとひどい目に遭わされることを経験から知った。
繁華街に着いた恵子はレストラン裏のゴミバケツの脇に隠れて待つことにした。
この辺で立ちションでもするのだろう、アンモニアの匂いが鼻を突く。
一日一食か二食の内の一食がこのレストランだ。
口笛が鳴った。いつも恵子に残飯をくれるウエイトレスが裏戸の前に立っているのが
見えた。
恵子は急いでゴミバケツ脇から出ると、小柄なウエイトレスの前に行き、舌を大きく
出し、出来る限りの喜びの表現をする。尻尾があれば、振り切れるほど振っているだ
ろう。
「よしよし、今日も待ってたの。いい子ね。遅くなってごめんね。はい、餌だよ」
欠けた皿を恵子の前に置いた。
「なに、今日もその犬に餌やってんの。」後ろにいた大柄なウエイトレスが覗き込ん
だ。
「のら犬なんかに餌やって、なついたらどうするの? 保健所に連絡すれば!最近の
ら犬が増えちゃって、みんな家畜の餌に回せばいいのにさ。人犬なんて下等動物以下
なんだよ」
恵子は怯えて縮こまった。
「いいじゃん。餌ぐらい。結構可愛いよ。お腹が空いててかわいそうだよ、この犬。
芸だってきっと出来るよ、頭良さそうだし」
「出来る分けないじゃん」
小柄なウエイトレスは「出来るよ、きっと、はい、オスワリ!」
舌を出し、犬座りして笑顔を見せるた。生き抜くためには、何でもするしかない。
「ほら出来たよ。今度はチンチン!」慌ててチンチンする。チンチンをして、餌をね
だっている自分の状況を思うとたまらなく惨めになったが、その感情もだんだん薄れ
ていくような気がする。
「チンチンもできたよ」小柄なウエイトレスは大柄なウエイトレスに振り向いて言っ
た。
「一応、カッコは出来てるけど、ちゃんとは出来ていないよ。良いとこの子の飼って
いるメス犬を知ってるけど、チンチンさせるとま◯こを濡らしてるよ。メス犬はいつ
もま◯こ濡らしているもんだって! ダメだよ、やっぱし、この犬」恵子が知る由も
なかった。
「だって、野良犬なんだもん。しょうがないよ。でも、教えれば、できるかもよ」小
柄なウエイトレスは、恵子の後ろにしゃがむと、傷つきそうな柔らかなスリットを尻
の下から手を回して揉みしだき始めた。
わずかに残る屈辱感が恵子の体を熱くした。
「エー!汚いよ。人犬のま◯こなんて」ウエイトレスにクリトリスを摘まれ、逃げる
わけにもいかず、されるままになるしかなかった。チンチンの芸をし、媚びて残飯を
ねだり、おま◯こをいたぶられ、それでも恵子は生きていたいと思った。そして、自
分の恥ずかしいところが濡れて欲しいとさえ思っていた。何があっても、この小柄な
ウエイトレスの機嫌を損なうわけにはいかない。恵子はごみ箱あさりだけでは生きて
行けない。
恵子はウエイトレスが触りやすいように、少し腰を浮かした。
「ほら、濡れてきたよ!」小柄なウエイトレスが大柄なもう一人に言った。
「悪戯したからでしょ、やめなよ。もっと出されたら超汚いよ」
「ウン、人犬のおま◯こなんて、気持ち悪いもんね」
恵子は大柄なウエイトレスに近寄ると靴を舐めた。
「ほら、靴舐めてるよ。褒めて欲しいんだよ」
「ふん!なに媚び売ってんのよ!」
いきなり恵子は横腹に息が止まるほどの衝撃を受けた。
「野良犬は早くくたばりゃいんだ。ほら、店長に何か言われないうちに戻ろ!」
「かわいそうだよ」
「ばっちい、ばっちい」二人は店内に戻っていった。
大柄なウエイトレスの蹴りを受け、ドアが閉まり暗くなった路地で、恵子は横腹を押
さて蹲ったまましばらく動けなかった。恵子が去ったあと、涙のシミの他にもう一つ
のシミがネオンの光を黒く返していた。
翌早朝、恵子は遠出をした。高級住宅地へ行ってみることにしたのだ。高級住宅地は
特に野良犬に厳しい。見つかれば、即、捕獲所に連絡されるだろう。この危険を冒し
ても、良い家の飼犬を見たかった。芸を見ることが出来るかもしれない。もっとウエ
イトレスの機嫌をとれるかもしれない。
一軒の、さも高級住宅といった構えの家を見つけた。丁度よく通りから見えない位置
に植木が密集していて隠れていられそうな場所を見つけ潜り込んだ。庭に人犬のメス
が犬小屋の前にいるのが見えた。
(「サーヤ」第7章へ)
飼い犬でものら犬でも惨めさは変わらないと思った。
恵子は街に戻り、日が沈んでから、レストランの裏で小柄なウエイトレスが出てくる
のを待った。
今日で四日、ウエイトレスは姿を見せない。
公園に遊びに来ている子供に媚び、菓子などを投げ与えられて空腹をごまかしていた。
一度生ゴミ袋から食事をした。食事中、通学途中の子供達に見つかり、囃されながら
棒で叩かれ、追いかけ回された。恵子は子供達に全身枝で叩かれ、至る所傷だらけに
なった。見ている親たちはわが子の攻撃性を自慢し合いながら、笑い合っていた。し
かもゴミ袋で見つけた残飯は腐っていたらしく、腹をこわして公園のトイレの裏で苦
しんだ。
悪いときは重なる。下痢が何とか収まって、よたよたと夕方レストランに向かってい
る途中、捕獲員に見つかってしまった。ドブを這いずり回り植え込みの中で何とかや
り過ごせた。
ウエイトスが餌をくれにドアを開ける時間はとっくに過ぎていた。今日もダメなのだ
ろうか、嫌われたのだろうか。恵子は餌を求めて歩き回る体力も気力もすっかり失っ
ていた。
ひたすら、ゴミバケツの脇でドアが開くのを待った。捕獲員から逃げるために死んだ
ネズミが浮かぶドブ川に潜った。その自分に付いたドブの匂いが鼻を突く。
こんなにまでして、生きていなくてはならないのだろうか、そんな頭の声が聞こえて
くる。
あきらめてかけて、ぼんやりとレストランの裏戸を見ているとドアが開いた。
口笛が鳴った。ドアに走りよると、口笛を吹いたのはいつもの小柄なウエイトレスで
はなく、あの大柄なウエイトレスだった。
「あら!まだ居たの、彼女じゃなくて悪かったわね」
恵子の狼狽を見破られてしまった。
「彼女はもうここを止めたのよ。残念ね。でも、餌、持ってきて上げたのよ、いる?」
彼女の前に犬座りをした恵子に尋ねる。口中に唾液が溢れ、恵子の目は欠けた皿にく
ぎ付けになった。彼女は餌の入った皿を目の前に持ってきたが置いてはくれない。
「ダメ、そう簡単にあげないわよ。トッテコイ!」彼女が投げたスプーンは道に跳ね
て、立ちションしたあとの水たまりに落ちた。恵子はアンモニアの匂いのする水たま
りに口を沈め、スプーンをくわえると走り戻った。
「ヨシ!じゃ、チンチン!ダメよ、おま◯こ濡らしてなきゃ、この間彼女に教わった
でしょ、駄犬に餌はやらないヨ。まったく、しょうのない犬ね」
彼女は後ろ手に持っていたステッキの先で恵子の頬を押すと、
「ほら!向こうを向いて尻をあげな」と言った。
恵子はウエイトレスが何をしようとしているか察したが、逆らう気はすでになかった。
ウエイトレスは後ろ向きになり尻を高く上げた恵子の内股をステッキで叩いて言った。
「ほら!もっと足を広げて、お前の恥ずかしい所をもっとよく見せな」
ステッキがいきなり、恵子のま◯こに突き刺さった。
「親切でやってやるんだから。しっかり濡らすんだよ。お前も気持ちいいんだろ。ほ
ら!ほら!」
ステッキが恵子のやわらかな陰部をかき回した。
「こうするとどうなるかな」と言い。ウエイトレスはステッキを突き刺したまま、押
して歩こうとした。恵子は膣内を押される痛さから、前に歩き出した。四つん這いに
歩く恵子の尻にステッキを刺したまま、ウエイトレスはステッキの先で歩く向きを指
図し恵子を歩かせた。
「アハハ面白いもんだね。いいかい、濡らすんだよ」
彼女は出し入れしていたステッキをそのままにして、足を恵子の前に差し出して言っ
た。
「舐めて!舐めながらおま◯こ濡らしな。濡れなかったら餌は無しで、犬捕獲員に連
絡してやるから」
恵子は夢中になって舐めた。彼女の足は淫らな匂いがして、魅力的で凄く興奮すると
繰り返し、繰り返し懸命に自分に言い聞かせた。
「ふふ、出来るじゃない。やっぱし、人犬は下等でスケベなのよ。ほら、餌よ、食べ
な」
彼女は皿から残飯を恵子の頭の上に落とした。
どろどろになった残飯が頭から滴った。滴ったまま、恵子は彼女の前で手足を縮めて
仰向けになり、犬の服従の姿勢をとった。恵子のはずかしところをすべてを晒し、彼
女によく見えるように両手で膝を持って広げた。濡らしたことを褒めて欲しかった。
「アラアラ!惨めなカッコウよネー、仰向けのヒキガエルの方がましよ」と彼女は笑
いながら、片足で
「こうすると気持ちいいんでしょ、ほらほら」
恵子のほのかに唇を開いて充血したおま◯こを靴の爪先でぐりぐり踏みつけた。犬の
生活をしながらも、「恵子は人間なんだ、犬じゃない」と、しがみつくように抱えて
いたかすかな意地が
「ヤダー!汁飛ばして、汚ッタナー」と言う、ウエイトレスの声とともに砕け散って
いった。
恵子は彼女の家の庭先にある木にロープで首をつながれていた。
ウエイトレスの彼女は庭のホースで水を飛ばし、恵子の汚れを落としながら言った。
「可哀想だから、暫く飼って上げるわ。気に入らなかったら、保健所よ」
首に結ばれたロープがこんなに気持ちを安らかにさせるものだとは思わなかった。彼
女に飼って欲しかった。彼女に。
彼女が餌と鞭を持ってやってくるのが見えた。
恵子は蔓延の笑顔をうかべ、両手で恥唇を広げて彼女を迎える。無毛のふっくらとし
たま◯こから液が沁みだしてきた。
彼女は餌を置く前に恵子を鞭で叩くだろう。そして恵子が苦痛にのたうつ様を楽しむ
に違いない。
「どうすればご主人に喜んでもらえるだろうか」
その事しか恵子には考えられなかった。
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