女犬のいる国

 

「第二章 奈美の場合」

 

ブルーアリス

 

 

(1)パパのペットとして

 

奈美さんが女犬になったのは高校三年生の春のことでした。施設に送られて投薬処置を施され、順調に女犬への変化を済ませた彼女はお父さまに引き取られ、今日からは娘ではなくペットとして暮らすのです。

 

これまでもずっと、お父さまと二人暮らしだった奈美さんは、大人びた見かけによらずファザコン気味のところがあり、パパに引き取ってもらえると知った時には、それまでの不安が吹き飛んでホッとし、涙ぐんでしまいました。

 

お昼頃、お父さまは施設まで迎えに来てくれました。お父さまは助手席に、奈美さんは荷台の檻に入れられて出発です。

 

一ヶ月ぶりにお会いするお父さまです。お話がしたくて、「私も、パパと一緒に前に乗る」と、出発前に駄々をこねましたが、大好きなパパに「いい仔だから檻に入っていなさい」と優しく頭を撫でて言われて、「檻に入るなんて恥ずかしい」とベソをかきながらも大人しく潜り込みました。

 

お父さまは、犬になった愛娘と暮らすため、隣町に広いマンションを購入しました。玄関前に降ろされ、お部屋に連れて行かれるまでの間、奈美さんはパパに甘えっぱなしでした。この一ヶ月、どれほど寂しかったか、どんなに心細かったか、どれだけお父さまにお会いしたかったかを切々と訴えます。そんな奈美さんにお父さまは、

 

「よしよし、悲しい思いをさせてすまなかったね」

 

「これからは決して奈美を一人にはさせないよ」

 

「ずっと仲良くパパと二人で暮らそうね」

 

と優しく答えます。奈美さんはお父さまの言葉の一つひとつに「ウン」「ウン」と頷くのです。

 

お部屋に入り、リビングの床に座らせると、お父さまは奈美さんに言い聞かせをします。

 

「奈美は人間でなくなり、女犬になったことをなるべく早く理解しなさい」

 

「今日からはここで、パパの飼い犬として暮らすのだからね。なるべく早く犬の生活に慣れるように努力をするように」

 

「昼間、パパが仕事でいない間は、ペットシッターのお姉さんが毎日来てくれて、しつけをしてくれるので、言うことをよく聞いて仲良するのだよ」

 

一通りの言い聞かせが済むとお父さまは、少女犬のまとっている服を脱がし始めます。娘の服を脱がせるなんて何年振りのことでしょう。しかも美しく育った娘の身体を、誰にはばかることなく成長具合を確かめながら、脱がせることが出来るのです。

 

「パパ。いや、くすぐったい。そんなにアチコチ触らないで」

 

「静かにおし。これから奈美の身体の身体検査をするのだからね。飼育初日に身体検査するのは、飼い主であるパパの義務だ。指が麻痺しているから、自分では脱げないだろう。パパに脱がしてもらうしかないのだよ」

 

「飼育初日の身体検査」と言われ、身体検査はきっと大切なことなのだわと理解し、大人しくなりました。お父さまが上着を取り去ります。

 

真っ白な胸があらわになりました。控えめに形良く盛り上がった少女犬の乳房は、先端に薄いピンク色の粒を乗せて、小さく震えています。決して大きいとは言えませんが、形が良いので量感は充分です。そっと手に触れて揉んでやると、張りのある若い肌の感触が手のひら全体を包みます。奈美さんは自分の胸を優しく揉んでいるパパの右手を手で押さえ、恥かし気に頬を赤らめて心地良さそうにしています。

 

「とてもきれいな乳房だね」

 

そう誉めてやり、次にズボンへ手をかけました。これを脱がせば奈美さんは丸はだかです。

 

「あ、ヤダ」

 

はだかにされるのを恥ずかしがり、這いつくばって逃げようとする奈美さんの細腰を、お父さまは両手で後ろからホールドします。そのまま引き戻し、はだかの上半身をそっと両腕に抱え込み、バタバタと抵抗を続けるのには構わず、頭を優しく撫でてあげます。そのまましばらく「よしよし良い子だね」と、あやしていると、やがて奈美さんは暴れるのをやめて、安心したように大人しくなりました。静かになった少女犬の足からズボンを抜き取り、丸はだかにさせます。

 

 

(2)恥ずかしい身体検査

 

大ぶりのバスタオルを、床のカーペットに丁寧に敷きました。丸はだかの少女犬をそっと、その上に仰向けに寝かせます。奈美さんは足をよじり、手を胸に当てて、丸はだかの恥かしさに耐えています。

 

奈美さんの脇にお父さまは座りました。肩から腰の辺りまでを撫でさすり、少女犬となった愛娘の成育具合を確かめます。愛撫をしながら、美しい裸体に見入ります。

 

細身の身体は身長百六十センチと、伸びやかに成長しています。スタイルも抜群。四本の足はとても長く、特に小さな足と締まった足首を先端に持つ後足のラインの美しさは、まるで作り物のようです。

 

身体全体の肌の白さと肌理の細かさはどうでしょう。プリンプリンとした感触は、若さに満ち溢れた弾力で一杯で、まるで甘いデザート菓子のようです。丁寧にお手入れはしていたようですが、こんなに手触りの良い肌だとは、もちろん知りませんでした。

 

愛撫の手を、ふっくらしたお尻、華奢な細腰、形の良い乳房と、それぞれのパーツに移動させ、念入りに撫でさすり、肉の付き具合や硬さを調べていきます。触れただけで折れそうな鎖骨を見せる、胸の上辺あたりの肌が汗に濡れ初め、いっそうの艶を醸し出してきます。

 

お父さまは身体をずらして、奈美さんの古風な作りのお顔を覗き込んで観察を始めました。一緒に暮らしていた実の娘とはいえ、思春期を迎えた頃からは、こんなに無遠慮にお顔を近づけるなど、もちろんしたことはありません。奈美さんは恥ずかしいのか、大きめの瞳をそっとつぶって照れくさそうに微笑んでいます。長いマツゲが震えているのが解ります。

 

面積の広いオデコからほっぺた、アゴにかけての線が、卵型の優雅な輪郭を形作っています。特にオデコの広くて形の良い富士額は、奈美さんを古風な大人の女に見せている一番のチャームポイントです。髪の毛はストレートを素直に伸ばしたロングヘア。前髪はオデコがよく見えるように軽くカールさせています。

 

それと形の良い丸味のある優しげなお鼻。鼻の穴は小さく控えめに下を向いています。程よい形と大きさの唇とセットで、日本人形のような優美さです。シミやそばかすが年齢相応に目立っているのも、愛嬌たっぷりでとても可愛らしく、好感が持てました。

 

お口を開くように命じました。「イヤ、恥ずかしい」とお顔をそっぽに向ける奈美さんに、「牙がどうなっているかを調べる大切な検査だから、素直に言うことを聞きなさい」と、お鼻を軽く摘まみながら言い聞かせます。奈美さんはお鼻を摘ままれるのがイヤなのか、急いで小さくお口を開きます。

 

それではよく見えないから、もっと一杯に開きなさいと言うと、思いきりよくパックリとお口を開きます。途端に古風な落ち着きのあるお顔が、元気一杯のお顔になってしまいました。お父さまは指で歯茎をなぞりながら観察を始めます。

 

真っ白で健康的な歯が、きれいに形よく並んでいます。黒ずんだ所は見当たらず、虫歯の心配は無いようです。上下左右に四本の牙が見えます。奈美さんが学校の身体検査で見つけられた、最初の女犬の兆候は牙でした。犬歯が発達したものですが、今ではかなり成長が進んでいるようで、かなりの長さになっています。唾液の量もかなり多いように見えますが、特に処置が必要とは思えません。

 

「もういいよ。お口を閉じなさい。牙は正常だから安心しなさい。奈美は本当に亡くなったお母さんそっくりに成長したね。スタイルの格好良さも、和風の美人ぶりも、若い頃のお母さんにそっくりだよ」

 

「お母さんそっくり」と言われて、小さい頃に死んだ優しいママを思い出し、とても嬉しくなりました。

 

これでパパの検査はお終いかなと思った奈美さんですが、パパは終わりとは言ってくれません。どうやらまだ調べる所が残っているようです。

 

「パパ、今度はどこを検査するの?」

 

「奈美の大切な場所だよ。さ、足を立膝にして、股間を開いてごらん。性器の成長具合を調べるからね」

 

性器を調べると言われて、奈美さんは真っ赤になってしまいました。それは、赤ちゃんの頃は毎日パパにも見られていたのでしょうが、今は思春期も終わりかけの、一番恥ずかしいお年頃です。恥毛だって生えています。それに、もっと恥ずかしい人に言えない事情もあるのです。いくら大好きなお父さまでも、性器の検査だけは絶対にされたくありません。

 

「イヤです、恥ずかしいです、恥ずかしすぎて死んじゃいます」と強くお願いしますが、

 

「ペットの健康状態を調べるのは、飼い主にとって、とても大切なことなのだよ。性器の検査は女犬の健康状態を診るにはとても有効な手段だから、毎日、朝晩と調べられるのだよ。だから性器の検査を嫌がってはいけないよ」

 

端正なマスクのお父さまに、顔を十センチも近づけられて、厳しい眼で強くそう言い聞かされると、奈美さんはもう逆らえませんでした。唇を噛んで上目使いになりながら「ハイ」と答えます。性器を調べられるのを納得させたお父さまは、奈美さんの足元に身体を移動させました。

 

 

 

(3)性感検査で鳴かされて

 

 

立膝にさせ、長くて格好の良い足を開かせました。奈美さんは目をつぶり、お顔を手でしっかりと隠しています。

 

「うーん、これは・・」

 

奈美さんは性器から、たくさんの愛液を漏らして、あたり一面をベトベトにさせていたのです。恥毛はベットリと肌に貼りつき、きれいなピンク色のヒダヒダが、艶々に濡れ光っています。豊かな肉付きの太ももの方まで恥ずかしいお汁が垂れています。お尻の下のバスタオルは、もう水分を吸い取る余地が全然ありません。濃い匂いが鼻を突いて来ます

 

「奈美、びっしょりだねえ。お母さんは、こんなに濡らしたことはなかったよ」

 

「そんな。だってパパが身体をあんなにいじるから、つい・・」

 

「正直に言いなさい。検査の前から濡らしていたのだろう?」

 

「え? あの、はい。だって・・」

 

「恥ずかしがることはないのだよ」

 

うろたえる奈美さんに、お父さまは説明してやりました。

 

「女犬は人間よりも性感が敏感で、性器は性的な刺激を受けていなくても、いつも濡れているんだ。そしてちょっと刺激されれば、すぐに今の奈美のように、とても恥ずかしい状態になってしまう」

 

お父さまの説明に、奈美さんはなるほどと頷きました。もう何日も前から、いつも濡れていることに気が付いていましたが、それが普通の状態なのだとは初めて知りました。

 

「私、とても心配だったんです。でも、これが正常なんですね」

 

「そうさ。本物のワンちゃんは、鼻の頭がいつも湿っていて、それが乾くと病気のサインだというのは知ってるね。女犬の場合は、性器のバルトリン氏腺液が乾くのが病気のサインなんだ。だから毎日朝晩と、性器の濡れ具合を調べれば、奈美が病気にかかっているかどうか解るんだ。これから毎日、性器の検査は行うからね。決して嫌がってはいけないよ」

 

奈美さんはコクンと頷きます。

 

「さて、これから大切なことを聞くが・・奈美は処女かね?」

 

奈美さんの割れ目は、古風な容貌の彼女に相応しく、慎ましげに一直線に閉じていて、外見からでは区別がつきません。突然の大胆な質問に、奈美さんは戸惑いますが、二年前の夏休みに知り合ってお付きあいした、四つ年上の人に捧げたことを告白しました。彼とは半年前に別れるまで、何度か性交渉を持ちました。

 

「経験はそれだけだね?」

 

「嘘じゃないです。パパ、信じて」

 

「別に叱るわけじゃないのだよ。奈美はワンちゃんになったのだから、性的なしつけも人間とは違うんだ」

 

お父さまはそういうと、人差し指を奈美さんの割れ目にそっと差し込みました。充分に濡れそぼっているので、抵抗なく潜り込みます。

 

「あ、あん。パパ、なにをするの」

 

「奈美の性感を調べているんだ。奈美は感じやすい仔か、不感症かをね。検査なのだから、我慢したりせずに素直に反応しなさい」

 

「あ、動かさないで。あ、ヤダ、二本も入れちゃ」

 

「そんなに早くしないで。いやん、へんなとこにあてないで」

 

「あ、ヤダ。ダメよ。そんなとこ、こすっちゃヤダア」

 

若い頃に妻をなくし、その後、女遊びを相当繰り返してきたお父さまのテクニックです。若くて未熟な奈美さんが夢中になるのは無理ないでしょう。それに、ただでさえ女犬は多情なのに、一ヶ月も禁欲させられていたのですから。

 

「ずいぶん賑やかだね。性感は充分発達しているようだ。これだと発情期に入ったら大変だな」

 

「あ、あ、だってパパ、あ、じょうずなんだもの。あ、あ」

 

どうやら奈美さんは、いきたがってるようです。しきりにお尻を振って、パパの指を自分の気持ちのいい所に当てようとし始めたのが解ります。腰の振りようは、もう一人前の大人です。でもよく見ると、よだれで口元を汚したお顔を左右に振って、子供が駄々をこねるようになりふり構わず悶え鳴きしているのです。「まだ子供だな」、とお父さまは小さく呟きました。

 

奈美さんの鳴き声が一層大きくなります。検査だけのつもりでしたが、少女犬のよがり様を見ていて、なんだかいじらしくなり、一度いかせてやってもいいかな、と思いました。

 

「施設ではオナニーもできなかったのかね?」

 

「あ、あ、させて、あ、もらえませんでした」

 

「そうか、可哀想に。このまま最後までしてあげるから、一度気持ちよくなりなさい」

 

「あ、あ、そんな、あ、あ、あ」

 

しなやかな細身の肢体をよじって、絶頂を訴えてきました。キュゥっと、お父さまの二本の指が締められます。二度、三度と快感をかみしめるように、幾度か締めつけられました。若い少女犬らしい元気の良い締め方です。終わった様子を見て、お父さまは指をそっと引きあげました。

 

「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」

 

しばらくは声もだせません。

 

「抜群の感度だねえ。奈美は立派な大人の身体に成長したことがよくわかったよ。どこもかしこも健康に育っているね。パパは安心したよ」

 

「ハアハア。ひどいわパパ、急にするんだもの。すごく感じちゃったじゃない。私がこんなになる所を見るなんてエッチだわ。ひどいです。だって私、すごく恥ずかしいんだから」

 

「奈美はまだ、自分が女犬になった自覚が薄いねえ。私はこれでも気を使っているのだよ。最初に処女かどうか確認しただろう。他の女犬なら、そんなこと確認せずに検査するのだから。バージンブレイクのお相手が、飼い主の指だったというのはよくある話だ。そんなのは奈美だって嫌だったろう?」

 

「それはそうだけど」

 

「もし奈美が処女だったら、指での検査はしなかったよ」

 

「なら、どうしていたのですか?」

 

「私が奈美の処女を破っていたさ。もし処女だったら今日、貫通式をするつもりだった。奈美が発情した時の相手は、私が務めると決めているのだからね」

 

奈美さんは耳を疑いました。

 

「そんな、パパは私のお父さんなのに」

 

お顔を曇らせる奈美さんに、

 

「奈美はワンちゃんになったのだから、パパとセックスしてもよくなったのだよ。それとも奈美は相手がパパでは嫌なのかな?」

 

決して嫌ではありません。子供の頃から大好きなパパです。若々しいし、頼りがいもあるし、頭もいいし、ファッションもカッコいいし、キリッとしたマスクも大好きです。ファザコンを自認していた奈美さんは、嬉しさが込み上げてくるのを素直に自覚しました。しかしまだ新米女犬の奈美さんは、人間社会の規律からは完全に解かれていません。近親相姦のタブーが、どうしても目の前にチラつきます。でもお父さまは、拒否の意を示さない奈美さんを見て、承諾させたものとみなしました

 

「施設からの資料によると、奈美はあとしばらくすれば、最初の発情が始まるそうだ。発情期は月に二〜四回の割合で定期的にやってくる。発情が始まったらそう訴えなさい。私が慰めてあげるからね。もちろん私が相手をしてやれない日もあるし、奈美は若いから、たまには若い男とセックスしたくなることもあるだろう。そういう時には正直に言いなさい。パパが適当なお相手を見つけてあげよう。それと、発情が始まると相当つらいそうだから、オナニーの練習もさせてあげなくてはいけないな」

 

発情だなんて、そんなこと・・奈美さんはそんなこと認めたくなくて、真っ赤なお顔を振りたくります。お父さまが追い討ちをかけるように、奈美さんに耳うちして、小さい声で教えてあげます。

 

「奈美のよがり泣きは、お母さんとそっくりだったよ。声の出し方まで同じだ。容姿だけでなく、そんなところも似るなんて、やっぱり母娘だね」

 

優しくてきれいだったママの思い出しかない奈美さんの紅潮した頬は、さらに真っ赤になりました。

 

 

 

(4)お部屋の探検

 

 

お父さまは首輪を取り出すと、奈美さんの首に嵌め込みます。編み込みのリードを取り付けると、「這ってごらん」と言いつけました。モソモソと膝付きの四つん這いになります。お尻には五センチほどの尻尾が生えています。お父さまは興味深げに、尻尾を手にとり、見入りました。

 

「パパ。イヤだわ、尻尾見ちゃ」

 

奈美さんが照れて可愛く言います。

 

「この一ヶ月で生えてきたんだね。もう振れるのかい?」

 

「少しなら振れます」

 

パタパタと上下に動かして見せると、「上手だね」と誉められました。奈美さんはその格好のままリードを引かれて、マンションの探検に出かけます。とても広いマンションで、お部屋は五つもありました。

 

奈美さんが検査を受けた広いリビングの隣りは、彼女用のプレイルームになっていました。沢山の色んなワンちゃん用のおもちゃが置いてあります。運動不足にならないようにウオーキングマシンや、ジャングルジム、滑り台まであります。直径一メートル半くらいの床設置型円形ベッドには、フカフカの綿が敷き詰められていて、とても寝心地が良さそう。ここに奈美さんは背中を丸めて眠るのです。

 

お父さまの愛情の深さが伝わってくるお部屋に、奈美さんはちょっと感動してしまいました。ふと、ベッドの脇に置かれた砂が敷き詰められているトイレパッドに気がつきます。

 

「あら、やだあ。それがトイレなの?」

 

「奈美専用のトイレだよ。可愛いだろう?」

 

「なんだか恥ずかしい。ねえ、おトイレはパパと同じにさせて」

 

「我がままを言ってはいけないよ。奈美は自分で後始末が出来ないだろう。個室でしたら、後始末をする人が大変だ。何よりも、早く犬の自覚を持つためにも、ワンちゃんのトイレを使うことは大事なのだよ」

 

次のお部屋はお客様の応接ルームです。立派なソファとテーブルとAV装置が並んでいます。

 

「仕事関係のお客さまはたくさん来るからね。ゲストを歓迎するために披露する芸は、たくさん覚えるんだよ」

 

「やだ、恥ずかしいです。どんな芸を覚えなくてはならないの?」

 

「ペットシッターのお姉さんが明日から来て、仕込んでくれるから、素直に言うことを聞いて励みなさい」

 

仕込まれる、と聞いて、恥ずかしそうにお父さまの足に甘えます。

 

次の部屋は、寝室と続きになったお父さまの書斎です。たくさんの本と大きなテーブルが、理知的なお父さまにお似合いです。寝室の方には大きなキングサイズのベッドが置いてあります。なんて大きなベッドなのでしょう。五人くらいまとめて横になれそうです。

 

「このベッドルームに入れるのはパパと奈美だけだ。奈美が発情したら、この大きなベッドの上で可愛がってあげるからね」

 

そういって嬉しそうに笑うお父さまの足元に、奈美さんはピッタリと寄り添いました。

 

「そのうちに可愛い仔犬を生ませてあげよう。そうなったら賑やかになるぞ。楽しみにしていなさい」

 

頼もしいお父さまの言葉に、奈美さんはしっかりと頷きました。

 

一通りの探検が済むと、プレイルームに戻って、奈美は女犬になって最初のエサをいただきました。まだ犬食いが上手にできない奈美さんを気遣って、お父さまがスプーンでコーンフレークスとハンバーグサラダを食べさせてくれます。それから浴室に行って身体を洗ってもらい、円形のベッドで休むように言われました。奈美さんは甘えるように、

 

「パパ、あの・・」

 

「なんだい?」

 

「あたし、パパと一緒に、パパのベッドで眠りたいの。今日、私、寂しいの。ねえ、ダメかなあ」

 

一ヶ月も一人ぼっちで過ごしていたのですから、寂しがるのも無理ありません。新しい環境に移って来て心細いことでもあるでしょう。でもあまり甘やかすのは、明日からの畜化教育によくありません。といって、可愛いお願いを無視するのも可哀想です。

 

「では寝付くまで、ここに一緒にいてあげよう。手を握っていてあげるから、安心して眠りなさい」

 

「パパ、ありがとう。これからもずっと、奈美の側にいてね」

 

ホッペタを柔らかい枕に押し付けたまま、はだかんぼの奈美さんは甘え声で言います。部屋の電気を消され、お父さまに手を握られながら、幸せな眠りにつきました。 

 

 

 

(5)お姉さんのしつけ

 

 

翌日、朝早くペットシッターのお姉さんがやって来ました。二十代の元気が良さそうな、キビキビとした人です。これからずっと奈美さんの面倒を見て、しつけや芸の仕込みをしてくれるのです。お父さまはお姉さんとは打ち合わせが済んでいるようで、入れ替わりにすぐ会社へ出かけてしまいました。

 

「工藤です。よろしくね、みやび丸。私のことは「お姉さん」って呼んでね」

 

「え? みやび丸って何ですか?」

 

「あなたの犬の名前よ。お父さまが苦労して考えて付けたと言ってらしたけど、聞いてないの?」

 

みやび丸・・。パパッたらそんな名前を私に付けたんだ。怪訝そうにしている奈美さんに、お姉さんが聞きます。

 

「気に入らないの? あなたの雰囲気にピッタリの名前だと思うけど」

 

「ううん、違うんです。みやび丸の「みやび」ってママの名前なんです」

 

お母さんの名前は「雅子」といいました。お父さまは、死んだお母さんを奈美さんに投影しているのでしょう。

 

「あらま。あなたのお父さまは、いまだに亡くなったお母さまを愛していらっしゃるのねえ」

 

「昨日は一日、奈美と呼ばれていました」

 

「そうなの。ではあなたのことをなんと呼ぶかは、今日、お父さまが帰ってらしたら聞いておきましょう。犬の名前とは別に、人間だった時の名前をそのまま日常の呼び名にするのは、よくあることですから」

 

その日は一日、お姉さんが基本的なしつけを施してくれました。四つ足の歩き方、エサの食べ方、オシッコの仕方・・

 

「奈美ちゃん、犬はね、膝を付けて歩かないの。恥ずかしいけど、この大きなお尻を、元気よく持ち上げて歩きましょうね」

 

「エサは直接、餌皿に口をつけていただくのよ。最初から上手くは食べられないけれど、慣れなければいつまでたっても食べられるようになりませんから、思い切ってお口を大きく開けて食べてごらん。時間が来たら、お皿は引っ込めますからね」

 

「お父さまのお好みで、オシッコは片足を上げてさせるようにしつけます。この方が清潔でいいのよ。さあ、頑張って」

 

慣れない事ばかりで、しかもお年頃の奈美さんには恥ずかしいことだらけです。お姉さんはとまどう奈美さんに優しく接してくれました。一日でお姉さんが大好きになりました。お父さまが帰って来ると、お姉さんは今日一日の報告をします。

 

「お嬢さんは素直なおっとりした性格なので、調教はそんなに手間取りはしないでしょう」

 

「少し我がままな所もありますが、この程度ならしつけに差し支えることはないと思います。ご主人はあまり甘やかし過ぎないように気をつけてください」

 

「エサに残飯ではなく、人間用の食べ物を与えることは、ご主人の方針ですので反対はしませんが、人間の食べ物というのは、犬食いするようには出来ていないので、細かく千切ったり、柔らかく煮付けたりすることは了承してください」

 

「羞恥心がとても強いようです。素直な性格ですから、羞恥心はなるべく取り除かずに調教しましょう。オシッコやウンチを人前で出来るようになるまでには、時間かかるかもしれませんが、恥ずかしがりの可愛い女犬になるようにしつけますから」

 

工藤さんの丁寧な仕事振りとキビキビした報告に、にお父さまは好感を持ちました。すっかりお姉さんになついている奈美の様子にも満足です。

 

それから毎日毎日、奈美さんへのしつけが続きました。四つ足で歩く姿も様になってきます。少しずつ難しい訓練も行うようになりました。

 

あともう少し犬の自覚が出てきたら、お外に散歩に行きましょう、とお姉さんは言ってくれます。お外に散歩だなんて・・・。隣町とはいえ、前に住んでいたマンションからそんなに離れていないのです。知ってる人に会ったらどうしよう・・・そんな心配をする奈美さんに、お姉さんは言いました。

 

「そういう時はね、嬉しそうに笑顔を作って、靴を舐めたりクルクル廻ったりして愛嬌をふりまくの。きっと頭を撫ぜてもらえるわよ」

 

真面目な顔をして言うお姉さんの言葉に、「そんな本物の犬みたいなこと、本当にできるようになるのかな?」と、無邪気に悩んでしまう新米女犬の奈美さんでした。

 

 

 

(6)お父さまとの初夜

 

 

三週間ほどたったある日、お父さまが家に帰ると、工藤さんがむずかしい顔をして出迎えてくれました。

 

「ご主人、お嬢さんの発情が始まったようです」

 

ついに来たかと、お父さまは期待に胸を高鳴らせました。プレイルームに入ると、奈美さんが伸びやかな肢体を汗で艶々に光らせながら、円形ベッドに横になってハアハアと荒い息をしています。

 

「あ、パパァ・・」

 

甘ったれな声を出してこちらを見ます。お顔に苦悶の表情を浮かべて、つらそうに身をよじっているのです。

 

「苦しそうに見えますが、何も心配することはありません。生まれて初めての身体の欲情にビックリして、恐がっているだけですから」

 

「本来ならオナニーをさせてやるところですが、ご主人の意向ですから、何も処置は取ってやっていません。はやくお父さまの手で、楽にさせてやってください」

 

「すぐに性交してやってもよろしいですが、その前に張り形で一度いかせてあげたほうが、ご主人の身体の負担が軽く済みます。奈美さんは若いだけに、何回も求めてきそうですから、そうしてあげたほうがよろしいですよ」

 

「何回か満足させてやれば、大人しくなってすぐに熟睡してしまいますからね。なるべく朝まで一緒に添い寝してやってくださいね」

 

慣れた様子のお姉さんは、手早く処置の要点をまとめて指示すると、そそくさと帰って行きました。二人きりになったお父さまは、奈美さんを腕に抱えて持ち上げます。奈美さんはヒシッとばかりに、厚い胸にすがりつきます。

 

「ああ、お父さまの匂い、たまらない」

 

胸にすがりついてお父さまの匂いに刺激され、興奮の度合いを高めているようです。身体がピンク色に紅潮して熱くなっていくのが手にとるように解ります。頭から肩にかけて愛撫してやりながらベッドルームに運びます。奈美さんは愛撫がとても気持ちよさそうです。

 

大きなベッドに寝かせました。身長の高い奈美さんですが、この大きなベッドに寝かせると、とても小さく愛らしく見えます。お父様は服を脱ぐと、奈美さんに添い寝してやりました。身体をしなだらせて、切なそうに訴えてきます。

 

「あのね、お父さま。奈美、おかしいの。変なの。エッチなの。お願いだから何とかして。このままだと私、くるっちゃう」

 

「どんな具合なんだね?」

 

「下半身が熱いの。胸も火照ってるし、腰の辺りが自分じゃないみたい。それに、誰かに触って欲しくてたまらないの」

 

「心配することはないよ。お前の大好きなお姉さんから、どうすればいいか、ちゃんと聞いているからね。すぐに楽にしてあげるから、今晩はいっぱいパパに甘えていなさい。」

 

震えながら甘い声を出す奈美さんの可愛いオデコにキスしたり、撫でたりしながら優しく励ましてやります。何年も前に亡くなった妻を抱く時に、いつもそうしていたのを思い出しました。奈美さんは容姿はもちろん、こんな風な甘え方も、声の出し方も、死んだ妻の若い頃にそっくりです。

 

奈美さんは、しっかりとお父さまにしがみ付き、これからの期待に胸を膨らませています。濡らし様が激しいようなので、お父さまは一旦身体を離し、下半身を両腕に抱え込んで大きく開き、性器がどうなっているのか観察してみることにしました。

 

「うわあ、これはすごい」

 

わざと大げさに声を出して、奈美さんを恥ずかしがらせます。実際、そこは初日に検査した時の楚々とした風情は、微塵も無くなっているのです。はしたない愛液がそこら中を濡らし、前に見た時は一直線だった割れ目も左右にほころびて、鮮紅色の内部を覗かせているのです。愛らしい尻尾が、愛液で汚したシーツの上をパタパタと叩いています。まさに動物が発情期を迎えているといった光景です。

 

古風で慎み深い娘がこんな風になってしまうとは。想像はしていましたが、今さらながらに興奮の度合いを高めていくお父さまでした。

 

「イヤ、ダメ。お父さま。見ちゃあダメ! イヤア!」

 

鋭い声を出して狼狽するのも無理ないでしょう。これだけの有様になっている事は、自分でも容易に解るでしょうから。お父さまは拒否の訴えを無視し、そっと口での愛撫を始めました。経験があるのか、嫌がろうとしません。お父さまの舌や唇での愛撫にリズムを合わせて、奈美さんは身体と手足をしならせて、喜びの声を上げ始めました。

 

唇から指での刺激に切り替えて、お顔の方を見ると、可憐な唇の形をせわしく変化させて、高くなったり低くなったり、様々なトーンの声を上げているのが解ります。元気のいいよがり声を上げている唇を見ていたお父さまは、口づけをしてあげることにしました。

 

指を抜き取ると添い寝の態勢に戻り、お顔を左腕に抱え込み、自らの顔を近づけます。キスの気配に、恥ずかしそうに目をつぶる奈美さん。そっと唇を触れさせました。彼女は大好きなお父さまと、口と口を合わせて安らいだ表情を見せています。ペロっと唇を舐めてやると、嬉しそうに笑いました。笑った拍子に牙が見え隠れしますが、それも愛おしいものに思えてくるから不思議です。しばらくの間、そうやって口づけを交わしていました。

 

奈美さんが何か言いたそうなので唇を離すと、目をジッと見ながらおねだりを言います。

 

「お父さま・・私、もう我慢できないの。ね、教えてください。私、どうしたらいいの?」

 

「どうもすることはないよ。お父さまにまかせておきなさい」

 

お父さまは、お姉さんの忠告に従って、張り形を取り出しました。経験の浅い少女犬用に作られた品です。細身でとても長く、先端のカリだけがとても大きく膨らんでいる形状の、柔らかめの張り形です。

 

「キャア、それは何ですか? 私に使うの? 嫌です、嫌です」

 

初めて見るのでしょうか。性体験が何度かあるとはいえ、初々しい反応を示す娘に、お父さまは好感を持ちました。

 

「いいからお父さんにまかせて。すぐに楽になるからね」

 

そんな物を使われたら、どうなってしまうのか見当もつかない奈美さんは、恐がって逃げようとしますが、なだめすかされて大人しくさせられました。

 

先端の太い部分を入れられて、しばらく小刻みに動かされます。それだけで身体を硬直させ、「ハゥッ」と声を上げると軽くイッてしまいました。奥まで入れると、長い張り形の三分の二が飲み込まれます。どうやらここが奈美の底だと見て取り、先端の太くなっている部分で、奥の方の熱く火照って痒くなっている所を掻いてやる心積もりで掻き回してやります。喘ぎのリズムに合わせて、上下のピストン運動も忘れません。

 

老練なお父さまのテクニックに、細っこい身をよじり、長い髪を乱しながら二度、三度と、高いソプラノの絶頂の声を何度も上げさせられる可憐な少女犬の悶え姿。

 

最後に一際、小さなお口をパックリと大きく開いて声を出し、少女犬は果てて伸びてしまいました。

 

お父さまも取り合えず、可愛いペット娘を最後まで導くことができて満足気です。彼女はお口と股間を大きく開いたまま、息を整えています。お父さまは冷たい水を口移しで飲ませてやりました。ようやく人心地を取り戻した奈美さんに感想を聞きます。

 

「あの、その、先端の太くなった所が、気持ちのいい所ばかりに当たってくるものだから、それで我慢できずにあんな声を・・」

 

「すごく大きな声だったね。いつも大人しい奈美があんな声を出すなんて、今でも信じられないよ」

 

「イヤ、大きな声なんか出してません。今日だけです。今日だけです。明日からはもう絶対に出さないんだから」

 

「恥ずかしがることはないさ。お母さんの声の方がもっと大きかったしね」

 

「あのママが?」

 

奈美さんの記憶に残っているママは、上品で優しくきれいな容姿のイメージだけです。とてもセックスで、大きな声を上げながら身をよじる姿など想像できません。

 

「ねえ、お父さま」

 

「何かな?」

 

「私にも、ママにした事と、同じことをして」

 

「ん?」

 

「そんなお道具じゃなくて、お父さまのもので、してください。お母さまと同じように愛して」

 

お姉さんの言ったとおり、一旦は静まった欲情も、完全には満足していなかったようです。お母さまと比べられたことで、また燃え上がってきたのでしょう。お父さまの方も準備万端です。態勢を整え、また長い口づけを交わしました。

 

頃合いをみて、今度は自身の物で貫きます。最初はゆっくりと、そして段々激しく、可愛いお顔を眼下に見ながら、思う存分

 

責め込みます。奈美さんは、張り形で責められた時のような大げさな反応は示しませんが、ずっと満足気な表情で喘ぎます。

 

「気持ちいい、気持ちいい。あ、いい。あ、もっと、もっとしてえ」

 

若い少女犬らしい情熱的な求め方です。しっかりとお父さまにしがみつきながら、夢中になってお尻を振ります。そうしてお父さまが動きを強めると、力いっぱいしがみついて、絶頂の高みにまたまた登りつめていきました。

 

その夜は、そのあと二回、お父さまにおねだりをして張り形を使ってもらい、やっと身体の火照りをおさめて、優しい腕に抱かれながらスヤスヤと心地良い眠りについたのでした。

 

 

 

(7)エピローグ

 

 

奈美さんは今ではかなり、しつけや芸をマスターしました。家に帰ってきたお父さまを、玄関でお坐りしてお迎えし、カバンを咥えてリビングまで持って行き、お父さまが食事するテーブルの足下で、餌皿から一人でエサを食べることも出来るようになりました。

 

家にいらっしゃるお父さまのお客さまにも、チンチンの芸をして喜んでもらっています。まだたどたどしいチンチンですが、大人っぽい風情の少女犬が、お顔を真っ赤にしながら懸命に行う芸に、どなたもが感嘆の声を上げて喜びます。お姉さんによる、羞恥心を適度に残しながらのしつけ方は成功のようです。もうすぐお外の散歩にも連れて行ってもらえそうです。

 

発情期が来ると、お姉さんの判断で、我慢させられたり、オナニーさせてもらったりしていますが、お父さまに処理していただく時が一番幸せそうです。あと二〜三年したら妊娠させると言われています。可愛い仔犬に囲まれて、大好きなお父さまとお姉さんに可愛がられながら、いつまでも仲良く幸せに暮らしていきたいと願う奈美さんでした。

 

 

「第二章 奈美の場合」 完

 

 

 

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