牛女哀歌Figaro
NEW #7:「慟哭」
市場に入りました。
コンクリートの壁に囲まれたおおよそ50m四方の広さの市場には、香澄達と同じように牛模様の刺青をされた女牛達が30頭程とその農場主、また買い手、市場関係者が併せて100人余りがいました。
まだ買い手は続々と増えつつあります。
「あ、あそこだ・・・。」
農場主は香澄に言い聞かせるとも、独り言にも取れる言葉を発して一つの空いたブースに向かいました。
ブースと言っても錆びた大きな机に『哀願農場さん』と書かれた紙が貼られているだけです。
その下に¥3,200,000と記載されていました。
『320万円・・・それが私の値段・・・。』
人一人、320万円、香澄はそれが何とも中途半端な値段に受け取れました。
人身売買の値段がその程度なのか、牛の相場としてなのか何とも言いようのない値段です。
ただそれよりも他の女牛の値段を見て気付いたのですが、香澄のそれは女牛市場でも最安値でした。
「じゃ、頑張ろうぜ、哀玩さん・・・・ふふふ・・」
由紀たちのブースは香澄達の隣でした。由紀の値段は400万円です。
何故、由紀がその値段で自分がその値段なのかが分かりませんでした。
しかし、確かに香澄の価値が低いことを哀玩農場の農場主も由紀の農場主も認識していることを香澄は感じ取りました。
哀玩農場の農場主は由紀の農場主の言葉を無視して香澄に話しかけました。
「ほら、四つん這いになって登れ・・・。」
「うんもぉ・・・」
疑問に思いつつも香澄は返事をしてテーブルの上に乗りました。
そうしている間に、農場主は香澄の股間から伸びる鎖をテーブルの下にある大きな鉄球に繋げました。
「ほら、頑張って売り込めよっ!」
バシッ!
「ぅんもぉ!」
お尻を平手で叩かれ、香澄は農場主に大きな声で返事をしました。
「うんもぉ・・・!」
隣のブースでも由紀が机の上で同じように四つん這いになって鳴き声をあげました。
白地に茶色の斑を刺青をされた身体でしなやかな四つん這いをつくる由紀が香澄の視線に気付き、はにかみながら微笑み、香澄に向かって頭を下げました。
『・・・可愛い、良かった元気になって・・・』
顔色がもどった由紀をみて香澄はそう思いました。
香澄も微笑みながら頭を下げました。
カランッ!カランッ!カランッ!
市場の中央で鐘が打ち鳴らされる音が響きました。
市が開催されました。
買い手が思い思いの女牛のブースに群がります。
香澄の所にも開催と同時に数人の男の買い手達が訪れました。
買い手達は香澄の乳房は勿論、女性器、肛門、目を広げて眼球の色や、口を開けさせて舌の色を乱暴に扱い確認していきます。
「さぁっ、17歳の処女の女牛だっ!買ってくれいっ!」
哀願農場の農場主の声が響きました。
『え・・・?』
「うんもぉぉっ・・・!」
香澄は処女はともかく農場主の17歳という言葉に驚きつつも、元気に声をあげました。刺青、そして薬や手術によりホルスタインに模された牛女の姿に改造されながらも生きてさえいれば、いつか救われることがあると信じて香澄は張り切りました。
まずはここで買って貰わなければ香澄に明日はないのです。
目一杯愛想を振りまきながら尻尾も振りました。
「さあ、飲んでくれぃ!」
哀玩農場の農場主もさっきまでの厳しい顔とはよそに満面に笑みを浮かべて、香澄の乳首を握り締め、紙コップに乳を搾りとります。
そのコップを買い手たちに次々と渡していきます。
女牛の乳は牛乳よりも濃厚芳醇で高価で富裕家に購入されます。
おおよそ1リットル1千円〜5千円、中には1リットル数万円で取引される優秀な女牛もいます。
「ごくごく・・・、うーん、まぁまぁ、いけるな・・・、ただなあ・・・。」
「うーん、どう見ても21〜22はいってるだろうっ?」
「まぁ、処女膜があるから、そっちはともかく・・・なぁ・・・この腰の張り具合と陰毛の生え具合・・・17はねぇだろ・・・・。」
「そ・・・、そんなことはねぇよ、17ったら17だよ。ほらっ飲んでみてくれよ、新鮮だろ?」
農場主はそう言いながらまた乳を搾り出し、買い手に分けます。
香澄の肥大した乳首は更に腫れ上がるのですが、香澄は笑顔で搾乳を受けます。
「ああ、味はいけるよ・・・でも、歳がね・・・。」
「哀玩さん、偽装はいけねぇなぁっ・・・。」
げらげらと昨今のニュースをにぎわす問題に謎掛けて買い手たちが嗤います。
「そんなことは・・・。」
ばつが悪そうに農場主は香澄の顔を見て
「じゅ、17は17なんだよ・・・。なぁ・・・?」
「う・・ぅんもぉぉ・・・。」
香澄は淋しく農場主を見つめ返すして、そう返事するしかありません。
また別の買い手の一人が農場主に向かって言います。
「まぁ、相場がいま、15〜17だからなぁ、そう言いたいのは無理もねぇが・・・。・・・でも、信用問題に関わるぜぇ・・・。」
そう言われて香澄は改めて辺りの女牛を見廻しました。確かに自分が抜きん出て一番年上であることが分かりました。
どの女牛も由紀と殆ど変わらない少女の様相だったのです。
哀玩農場の農場主が由紀を始めてみた時の不機嫌な様子と、自分の値段の意味が、漸く香澄にも分かったのでした。
「まあ、ほんとに17なら、320万は理解できるが、なぁ・・・。」
そういいながら買い手の一人が同業者の顔を見回しながら言いました。
「わ、わかった、悪い、ほ、本当は、・・・二十歳だっ!どうだ300万!」
「ほんとに、はたちかぁ?」
「ほんとだよっ!」
「なぁっ?」
「ぅんもぉぉっ!」
農場主の言葉に香澄も大きく頷きます。
ミスキャンバスを取った自分が売れ残ることがないだろうという自信がガラガラと崩れていくのを感じました。
「まぁ・・・考えておくよ!」
香澄のブースから買い手の姿が次々と消えていきます。
「ま・・・待ってくれよ・・・。280万ならどうだ!」
その中の一人に哀願農場の農場主がすがりつきました。
「哀玩さん、知っての通り、金持ちの旦那方が欲しがる女牛乳(めうしぢち)は みんな10代〜20代前半のものだ・・・。25歳以上の女牛乳はどうしても味が変わってくる。
10年前ならともかく、味覚が肥えた市場で今時、22〜23の女牛買ってもなぁ・・・。」
その買い手はほぼ正確に香澄の年齢を言い当てました。
「それにあんた、腹に烙印までして、育てるつもりだったのを管理が面倒くさくなって売り払ったんだろ?」
そう言われて農場主は何も言えなくなりました。
その様子を隣のブースの由紀の農場主がニヤニヤしながら見ていました。
由紀の農場主はこうなることが予測できていたのでしょう。
由紀のブースも含め、その他のブースは盛況でした。次々と買い手が決まり、新しい牧場主に女牛達は連れて行かれます。
それに従い、開いているブースも少なくなっていきます。
今残っているブースは売れ残りつつある香澄のブースと人気のある女牛のために競りに時間が掛かっているブースだけです。
隣の由紀のブースもその人気ブースの一つです。
「さぁ・・・ないかぁっ?14歳と8ヶ月だっ!乳も良質だ!ほら、飲んでみてくれ!」
由紀の農場主も得意げに哀玩農場の農場主同様に由紀の乳首を引っ張り、用意した紙コップに乳を搾り出し買い手たちに廻します。
「おお?・・・。」
買い手たちにどよめきが起きました。
「430万、・・・おっと、450万!・・・!そっちの旦那・・500万・・・・!」
見る見るうちに由紀の値段が上がっていっています。
由紀が高級女牛になることを買い手達は見抜いたのです。
由紀は競りの中、テーブルの上で四つん這いポーズのままでけなげに微笑んで買い手に愛想を振り撒いています。
その様子を見ていた香澄と目が合うと申し訳なさそうに目を伏せました。
「うーん・・・、やっぱ、だめだったかぁ・・・。」
すっかり客がいなくなったブースで値段を半額の160万円にしたにも関わらず、売れない香澄を見て農場主は苦笑を漏らしました。
「100万で売れなければ・・・、しょうがねぇか?」
また、100万と値段を書き直します。食肉市場の下取りは80万円なのです。
やはり富裕家の間で女牛の肉が出回っているのです。
女牛の改造費用が30万、薬と餌代が約30万、香澄が自ら訪れたお陰で女牛の原体費用を支払わずに済んだ分、哀玩農場はもともと損はしないのです。
普通は由紀のように12歳程度の女牛の原体を女牛生産農場は100万円程度で購入し、2〜3年育て上げ市場に出します。
香澄のように成人女性が1年未満で女牛化された場合、やはりどこかで欠陥が生じます。
そこも見越されたことが売れ残った一因ともなったのです。
また、乳を生産するようになっても、高級女牛にする為にはそれなりの設備と費用が発生します。
哀玩農場の農場主が買い手の一人から言われたことはそれを指していました。
「わりぃな、ちょっと、話をしてくらぁっ、それまで、がんばれよっ!」
農場主は値札を更に90万円まで差し引いた金額に書き直し、
恐らく次の段階の市場関係者に電話をする為でしょう、
女牛市場の外に携帯電話のボタンを押しながら頭を掻きながら出ていきました。
そうしている内に隣のブースの由紀の競りが終わりました。
なんと800万円で落札がされていました。
由紀の股間から伸びる鎖が錘から外され、新しい飼い主の手に渡されました。
テーブルを降りた、由紀は女性器の鎖を引っ張られながら、香澄の前を歩いていきました。
「・・・もぉぉ・・・。」
由紀は小さく鳴いて歩みを止めました。
「はん、何だよっ・・・」
新しい飼い主となった若い牧場主は振り向きました。
由紀はその若い牧場主に促すように香澄の方を見ました。
「・・・何、この牛も買えってか?!」
「・・・うんもぉぉ・・」
可愛らしい声の返事が聞こえ、由紀は香澄に目配せしました。
香澄もこれが最後とばかりに股間から伸びる鎖につながれた錘を四つん這いのままお尻を突き上げ持ち上げました。
女性器が引きちぎれんばかりの痛みでしたが、丈夫だと言うことをアピールするべく無理やり笑顔を浮かべました。
「ふっ・・、いらねぇっ・・・行くぞ!」
若い牧場主は一瞥しただけで由紀の鎖を引っ張り歩き始めました。
「・・・ぅんもおぉぉ・・・」
由紀は悲しげな鳴き声をあげ、香澄のほうに何度も頭を下げながらその後をついて行きました。
市場に残されたのは由紀のブースだけでした。
「ぅんもぉぉっ・・・!」
誰もが市場を後にして行きます。
もう市場の中を振り返ろうとする人はいません。
『・そ、そんな・・な、何で・・、何で私、何の為に・・・女牛になったの!?』
香澄は激しい慟哭の中、女牛の規約を破り、必死に呼びかけました。
「ああぁぁっ!だ、誰か・・誰か、私を買ってぇぇぇっ!買ってくださいぃっ!!」
けれど、どうしたことでしょう、約1年ぶりに発する人語のはずが、香澄の耳に届く自分の声は、
「んあぁ、もおおおっ、んぁっ、んぁっもぉぉぉっ・・・」
と牛の鳴き声しか聞こえませんでした。
香澄は知らなかったのですが、ある医科大学から極秘裏に売り出されているこの遺伝子レベルから乳腺を異常発達させ良い乳が出るようにさせる薬には、声帯を退化させる副作用があったのです。
機能が鈍化した声帯は言葉を話せば、小さな洞窟を空気が抜け出るような音しか出せれません、ちょうど牛の鳴き声のように。
それを知らない香澄は人語が喋れなくなってしまったのは、1年近く喋らなかった為だと思い、必死に人語で叫ぶ努力をしました。
「んんももぉぉぉ・・・ぅんもぉぉっ・・・・・!!」
けれども市場に響くのは女牛の悲痛な鳴き声だけだったのでした。
NEW #6:「大丈夫」
哀玩農場の農場主は香澄の感情など関係なく検査を始めました。
「量良し、色良し、血便なし、と・・・、さて味見検査だ、香澄。」
と涙にまみれた横顔をトラックに押し付けた香澄に命令しました。
「・・・味見検査だよっ!」
「・・・・・・うぅぅ・・・・・・。」
香澄は小さな呻き声だけをあげますが、身体が動きません。
自分の排泄物を舐める行為をまたこの衆人環視の中で行うことが、出来なかったのです。
「おいっ!」
機嫌が戻りつつあった農場主の顔に再び怒色が浮かんで来ています。
「・・・・も・・もおぉ・・。」
返事はするのですが身体が動きません。既に香澄の精神状態は先程の排便に続くこの状況に耐えられなくなっていました。
その様子を見ていた由紀が
「・・・うんもぉ・・・。」
と細く可愛らしい声で鳴き声をあげて、香澄の汚れたお尻の穴をまた舐めあげたのです。そして、
「ぅんももぉっ!」
と声を一声あげました。
「ふははっ、大丈夫だってよっ、哀玩さん!」
由紀は香澄の代わりに大便の味を報告してくれたのです。
「ちっ!・・・恥かかせやがって・・・、ほらこっち尻向けろ!」
農場主は舌打ちを打ちながら、乾いた布を自分の人差し指と中指に巻きつけながら、香澄にいいました。香澄はただ頭を垂れたまま、
「ぅんもぉ・・・。」
と悲しく鳴き声をあげ、農場主の方にがくがくと足を震わせながら尻を持ち上げました。
ズプッ・・・ガサッグイッグイ・・・・・・
農場主は香澄の肛門に指の根元まで差し入れ肛門内壁を布で拭いました。
乱暴なその指の動きに農場主の怒りが香澄に明らかに伝わりました。
「ふんっ、終わったぞっ!」
農場主は指に巻きつけた布をトラックの荷台に投げ捨て、その指を香澄の前に差し出しました。
「ぅんもぉ・・・!」
一声お礼の鳴き声をあげて、香澄はいつものように農場主の人差し指と中指を丁寧にしゃぶりました。
「さてっ、行きますか・・・?だいぶ時間も食っちまったし・・・。」
鼻をつまんだままの由紀の農場主が言いました。
香澄の口から指を抜き去り、その涎を香澄の肩でふき取り、
「あぁ・・・わるかったな・・・待たしちまって・・・。」
誰も待ってくれと頼んだ覚えはない、といいたげな哀玩農場主の顔に気づいてか気づかずか、由紀の農場主は、
「・・・まぁ、面白いもんみせてもらったよ・・・、由紀もよくがんばったしなぁ・・・。」
由紀の方を見ながら嘯き、市場に向かって歩き始めました。
「・・・・」
由紀は香澄と目があうと軽く微笑んで頷き、由紀の農場主の後をついていきました。
「いくぞ・・・」
「も・・・もぉぉ。」
農場主に股間の鎖を引っ張られ、香澄もその後に続きました。
市場の入り口に着きました。
「ちょっと、待ってろ・・・」
農場主達はお互いの女牛を『女牛競売所受付』と書かれた壁の脇にあるポールに、女牛の鎖を巻きつけました。5mほど前方にある受付で参加の申請をする為です。
大便検査を終えた直後の放心状態から落ち着き始めた香澄は由紀のおかげで検査を何とかこなす事が出来たことに心から感謝していました。
先にポールにつながれた由紀の隣に香澄は繋がれました。
香澄は言葉で伝えるわけにはいかないけれども、感謝の意を示そうと由紀の顔を覗きこみました。
その時、香澄は由紀の顔が青ざめ、涙を溜めているのに気付きました。
でも、それはそのはずです、これから競売に掛けられ、「売れ残れば食肉。」という運命が待ち受けているのです。
22歳の香澄でさえ恐ろしいのに、どう見ても15〜17歳の由紀がその恐怖に耐えられるはずはありません。
『可哀想に・・・。』
何とか慰めてあげなければという気持ちが香澄に溢れました。
香澄は前にいる農場主達がこちらの方を見ていないのを確かめると、由紀に優しく微笑みかけました。
そして、人差し指で由紀の顔をゆっくりと指し、その手を広げて自分の顔の前でまたゆっくりと一回転させてから、人差し指と親指で環をつくりOKサインをつくり出しそしてまた微笑んでウィンクしながら頷きました。
由紀の顔がパッと明るくなりました。
『あなたの顔、とっても可愛い・・』と香澄が伝えたかったことが理解できたのでしょう。
幸い由紀のほかには香澄のその行為に気付いた人はいませんでした。
人間的なコミュニケーションを取る事を禁じられている女牛にとってその行為が見つかればきっと厳しい折檻を受けなければなりません。
けれど、香澄はそんなことよりも、自分を救ってくれた由紀を励ましたい一心でそう振舞ったのです。
『あなたなら大丈夫・・・、きっと私も・・・。』
心の中でそう言い聞かせたのでした。
NEW #5:女牛哀歌「大便検査2」
「しょうがねぇなぁ・・・。このまま行くか・・・?」
恥ずかしさに震え泣きながら大便ポーズの姿勢のままでいる香澄を見て哀玩農場の農場主は言いました。
「うひひひ・・・・っ、あー笑えた。・・・でも哀玩さん、朝、させてこなかったあんたが悪い・・・。由紀は今朝たっぷり出したもんな・・・。」
「・・・もぉぉ・・・。」
由紀は顔を赤らめて、俯きながら小さく鳴き声をあげました。
「しかしなぁ、哀玩さん・・・、触診されて調べられて糞がついたらどうするね・・・・」
由紀の農場主は香澄を見て・・・
「・・・余計に厳しいよな・・・この女牛にとっちゃ・・・。」
香澄の方を眺めながら言う由紀の牧場主の言葉に香澄は自分が売れ残ることを察しました。
「・・・浣腸で出すとなぁ出口に軟便が残っちまって、ははっ・・・まずいんだよな。」
由紀の農場主は笑いながら言いました。
『・・・う、う?ち出さないと、・・・売れ残っちゃうの・・・?』
大便検査が競売前の必須事項と聞かされていなかった香澄は由紀の農場主の言葉に哀玩農場の農場主の顔を改めて見上げました。
そこにはやや苦渋に歪んだ農場主の顔がありました。
その顔から香澄は食肉にされてしまう自分の姿が思い浮かびました。
『・・・何故、今朝、大便検査をしてくれなかったの?』
と女牛として当然の憤りを感じましたが、そんなことを言ってる場合ではありません。
「・・・・んんん・・・。」
顔を真っ赤にして再び息みました。
「無理なんじゃねぇの・・・・。」
『出て・・・出てっ・・・。』
また肛門の口は開閉を繰り返しますが、やはり肝心の便が出てきません。
「・・・んくくく・・・っ!」
『ああっ!もう!!』
香澄はいくら息んでも出てこない便に業を煮やして自分の指を肛門に差し入れました。
ズプゥッ!
指の先に硬い便の触感がありました。
息んだお陰で直腸の寸前まで便が移動してきています。
『も、もう少しだわ・・・。』
今度は指で直腸をほぐし始めました。
「わははっ・・・必死だね・・・。」
香澄のその様子を見て嗤う由紀の農場主の声が聞こえました。けれど、そんなことを気にはしていられません。出さなければ、明日は食肉市場に自分が並んでいるかもしれないのです。
グリリリ・・・スポッ!「んんんん・・・・!」
指を出し入れしてその度に息みます。数回繰り返しても、便は指の先を汚すだけで出て来てくれません。
『ああ・・このままじゃ・・・。』
「・・・うーん、"うんこが自由に出来ない女牛・・・"と思われても仕方ないね・・ねぇ・・・哀玩さん、ふふ・・。」
皮肉な表情を浮かべ由紀の農場主は香澄と哀玩農場主に向かって言います。
「・・・くそっ!香澄、どうしたっ!?出せよ!」
吐き捨てるように悔しそうな声を農場主はあげて、香澄を睨みつけました。
『・・・ご、ごめんなさい、で、出ないです・・・。』
「・・・・もぉぉ・・・。」
沈む気持ちを伝えるのに牛の啼き声で啼くことに違和感なく、小さく香澄は啼きました。
農場主と香澄が頭をがっくりと下げたその時でした、由紀が再び香澄の尻に顔を埋めました。
肛門の中に再び舌を入れ、今度は肛門の中で舌をぐるぐると上下左右に回転させて腸壁を刺激しはじめました。
「あぁぁ・・・・。」
焦燥感に駆られる香澄に再び快感の波が押し寄せてきました。
30秒ほどその舌技を施した後、由紀は香澄の太ももを1、2,3・・・と最初小さくその後少しずつ強くしながらテンポを取って叩き、四つ目に少し強めにパンッと叩き、一気に舌を抜き去りました
由紀の手のテンポの意味を理解した香澄はその瞬間に再び息みました。
ブリリリリリリィ・・・・!
一昼夜貯めた便が勢い良く飛び出てきました。由紀の唾液が潤滑剤の役割を果たしてくれたのです。
「・・・んんんあっ!」
香澄は思わず声をあげました。
「やったっ!」
農場主はその野太い便をひりだす香澄の凄まじい排便に悦びの雄叫びを上げました。
ブブブッ・・・ブリッ・・・リッ・・・!
長さ30cm近くある太い便が2本排泄され、ブビビ・・・とおならの出る音が後に続きました。
「・・・いや、溜めてましたな・・・・、わははは・・・。」
由紀の農場主は鼻をつまみながら笑い声を上げました。
「でも貯めてたぶん、臭いねぇ・・・!」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・。」
香澄は放心したように息んだ呼吸を整えながらその声を聞きました。
やがてその強烈な臭いが自分の鼻にも漂ってきました。
「よくやったな、香澄・・・・。」
「・・・・も、もぉぉ・・・。」
香澄は再び羞恥心を甦らせました。農場主の言葉に躊躇するほどの猛烈な便臭です。
ここにいる場の全員がそれを嗅いでいるのです。その臭いを周囲にさせたまま、尻肉を割り拡げたポーズを晒し続けねばならないのでした。
香澄の僅かに残る人間の尊厳がまた一つ崩れていくのを彼女は感じていました。
NEW #4:女牛哀歌 「大便検査」
「ほら、香澄、大便検査だ、とっとと準備しろ!」
大便検査、それは小便検査よりも更におぞましい姿勢、中腰でお尻を割り拡げ、やはり、農場主の顔を見ながら自然便を排便しなければならないのです。
『・・・ここで、あの格好をするの・・・?』
躊躇しているその香澄が作り出した足元の小便溜まりを、農場主はぴょんと飛び越し、女牛運搬用ゲージをトラックの荷台に載せ上げました。
ガシャ・・・ガシャガシャン・・・・
ゲージを持ち上げた両手をパンパンとはたき、泥を払いながら、
「返事は!?」
農場主は振り返り、香澄にいらいらとした表情を見せました。
「・・・うんもぉぉ・・・。」
これ以上、逆らうわけには行きません。香澄は張りの無い鳴き声をあげて返事をして立ち上がりました。
「返事が小さい!」
バシッ!
お尻を平手で打たれました。
「・・うんもぉっ!」
香澄は泣きたくなる気持ちを抑えて再び牛の鳴き声をあげました。
「よし・・・。」
香澄は農場主の声を聞き、ゆっくりと後ろ向きになり、中腰になりました。
「・・・んん。」
そして腹筋に力を入れ尻尾をピンと持ち上げました。
尻尾は人工臓器にも使われる素材で出来ており、付け根から先まで芯状に尻尾を動かす為の腱が内蔵されています。
尻尾の根元部分は香澄の腰の皮膚下に埋め込まれ、その下で放射線状に拡げてれて縫い付けられています。
内蔵された腱は根元部分で3本に分岐され、2本は左右の脇腹から腹筋に下部の一本はは肛門括約筋に繋がれています。
よって、肛門括約筋や腹筋の締め具合により、上下、左右することが出来るようになっています。
腹筋でお腹を突き出すように、肛門括約筋では排便をするように息む状態にすると尻尾が立つ様になっています。
『あぁ、やらなきゃいけなのねl・・・。』
香澄は心の中で嘆きながら自分の両手でお尻を両側から掴みました。
そして掴んだ手を両側に引きあげ、ピンクの肛門を白昼に晒しました。
当然、その下の女性器も丸見えです。
赤らんだ顔を農場主の方に向け
「う、ぅんも・・・もうっ!」
また、躊躇いがちな鳴き声をあげました。
農場の中の排便小屋とは異なる、白昼でのその姿勢に香澄は羞恥に震えていたのです。
しかも、人がいつ来てもおかしくないこの状態に、香澄が戸惑うのも無理はありません。
「何だその鳴き声は・・・尻尾の持ち上げ方も足りん!」
パシィン!
ほっぺたを農場主に強かに打たれました。
「ひぃ・・・、うんもぉぉっ!」
香澄は大きく一声あげると肛門括約筋を押し出すようにして腹筋と共に操作した尻尾を力いっぱい持ち上げました。
「・・・ふん、出来るじゃねぇか・・・よし、出していいぞっ!」
「う・・・うんもうっ・・・!」
出来るかどうか迷いつつも香澄は息みました。
早く終わらせたい、その意識だけがそうさせるのです。
けれども緊張のせいでしょうか、最近では命令から1分以内に出すことが出来るようになった排便が出来ません。
『ああ・・・、出て・・・、でも、ああ・・・、こんな所で・・・』
香澄の意識はおろおろと焦燥感に駆られるばかりで、いくら、息んでもそれは出てきてくれません。
「はぁ、はぁ、はぁ、・・・んんんっ、はぁ、はぁ。」
ピンクの肛門が出たり入ったり、農場主は面白そうにそれを見ています。そんな時でした、
「よぉ、哀玩さん、う○こ検査か?」
「おうっ・・・。」
『・・・・えっ!』
香澄が驚愕の表情で声のする方を見ると、そこには香澄たちと同じように市場に向かう、どこかの農場主と女牛が立っていました。
思わず、香澄は両手をお尻から放し、背を起こそうとしました。
「誰がやめていいって言った!?」
パシィインッ!
農場主は香澄が手を放したお尻を叩きました。
「も・・・もおぉぉっ!」
香澄は羞恥に震えながら再び大便検査のポーズに戻りました。
初めて出会う見ず知らずの人に自らの肛門や秘部を晒さなければならないその悲劇に涙が溢れてきました。
「おらっ、もっと尻をつきだせ。しっかり見えねぇだろ・・・?」
そんなことはお構いなく哀願農場の農場主の容赦の無い声が飛びます。
「う・・・うんもぉっ!」
『な・・・なんで・・・、こ、こんなこと・・・・私が・・・。』
涙を堪えながら、腰を突き出し割り開く手に力を込めます。
「・・・ほう、こりゃ、別嬪さんだ・・・・、いひひひ・・・。」
その農場主は香澄の顔と割り拡げた部分をじろじろと息が掛かるほどの距離で眺めます。
「ほうっ、尻穴は綺麗なピンクだ・・・、でも尻毛が濃いな、がはは・・・。」
下卑た声でわらう中年男に肛門の毛を笑われる屈辱で香澄は気が狂わんばかりでした。
『・・・い、言わないで・・・!も、もう許して・・・うぅ』
しかしその姿勢を崩すわけにも行かず、香澄は震えて我慢をするしかありません。
そんな香澄を他所に哀玩農場の農場主はその農場主が連れて来た女牛を一瞥し、やや不機嫌そうに表情を浮かべて言いました。
「相変わらず、あんたんとこ・・可愛い牛だな・・・・。」
「ひひ・・、おかげさまでね。ひっひっひひ・・・。」
香澄の尻の谷間をしげしげと見ていた顔を翻し、引きつった様な笑い声をあげながらその農場主は哀玩農場の農場主に顔を向けました。
哀玩農場の農場主は不機嫌そうな顔を浮かべたまま、その視線をそらし、香澄をみました。
香澄は指示通り、農場主の顔を見上げてはいるのですが、それだけでもう何も出来ませんでした。
淫猥な観察者が増え、更に排便が困難になった為に、小刻みに身体を震わせ、羞恥と悲哀に歪む表情がより濃くなっています。
「おらっ!とっとと出せよ!」
農場主は不機嫌さを香澄に向けるように怒鳴りました。
「も、もおぉっ・・・!」香澄は必死な鳴き声を上げて、肛門括約筋を突き出す努力をします。
『うーん・・・、ううん・・・』
二人の残酷な観察者にそのピンクの肛門の収縮が見られているはずです。
「・・・ケツの穴の皺が伸びきって、肛門が飛び出そうにとんがってるのにな・・・ほれ、頑張れ・・・、ほれ!」
面白そうに新しく加わった観察者は香澄の肛門の収縮に合わせて声を掛けます。
『出て・・・うぅ、出て・・・こんな恥ずかしい想いするなら・・・早く、ああl、でも・・・あぁ』
香澄のその思いは通じず実際にはピンクの肛門はヒクヒクと動くのですが、、その開閉の度合いは、明らかにさっきより緩慢になって、一向に出る気配がありません。
「おらっ!いつまで待たす気だ!」
「・・・ももう・・・、ももう・・・。」
『ごめんなさい、ごめんなさい』と感情を込めて香澄は何度も啼きました。
「哀願さん、そろそろ時間だぜ・・・ひひひ。」
「ああ、わかってるよ・・・。」
「ちょっと、刺激してやりゃいいんじゃねぇか?」
「ああ、そうだなっ!」
そういって農場主はトラックの荷台から乗馬鞭を取り出しました。「・・・・!」
それを見て香澄は戦慄しました。
乗馬鞭の痛みは半端ではありません。
「ま、待ちなよ、哀玩さん、大事な商売品、いま傷つけてどうすんだよ・・・?」
「じゃ、どうするってんだ・・・?」
「由紀・・・!この女牛の尻穴、舐めてやんな!」
香澄はその言葉に驚き、その農場主と由紀のほうを振り返りました。
由紀と呼ばれたその女牛は恐らく香澄に気を使っていたのでしょう、向こう側を向いていてくれていました。
けれど自分の農場主のその言葉に振り返り、香澄と目が合いました。
女牛というより、少女牛というべきな可愛らしい娘が立っていました。
「ほら、由紀、いつも、おれらぁにやってるみたいによ・・・。」
由紀の顔が赤く染まりました。
「も・・・もぉ・・・。」
か細い声をあげて、由紀は香澄の尻の前にしゃがみ込みました。
「尻毛が絡むかもな・・・、ぎゃははは・・・。」
由紀の農場主の意地悪な言葉に香澄は更に羞恥を募らせました。
恥ずかしさにその尻肉を割り拡げた手がプルプルと震えます。
『・・・うぅぅ、ああ・・・。』
香澄は嘆いた表情を浮かべますが、そんなことは男達には関係ありません。
少女牛の顔が尻に近づいてきたのが分かりました。
彼女の吐息を敏感な部分に感じました。
「・・ぅんもぉぉ・・・。」
可愛い声をあげて少女牛が鼻先を香澄の尻の割れ目に付けました。
冷たい金属の鼻環が尻の皮膚に触れます。
「ちゃんと舌を奥まで入れるんだぞ。」
「ぅんもう・・・。」
・・・ピトッ・・ツプッ・・・。
「はあぁんっ・・・」
由紀の舌が肛門に入り、香澄は思わず小さな喘ぎ声をあげました。
ヌルル・・・
由紀が思い切り舌を伸ばし、奥まで入れてきます。
延びきった瞬間・・・
ヌプッ!
「あん・・・」
挿入する時の何倍もの速さで舌を抜き去ります。
それを由紀は繰り返し始めました。
ズプッ・・・ヌルル・・・ヌプッ!
ズプッ・・・ヌルル・・・ヌプッ!
ズプッ・・・ヌルル・・・ヌプッ!
「あぁぁ・・、ああぁ・・・」
速度を速める由紀のその行為の気持ちよさに香澄は思わず声を発しそうで尻肉に爪を立てます。
ズプッ・・・ヌルル・・・ヌプッ!
50回もその繰り返しをした後、
「よし、いいだろっ!」
由紀の農場主の言葉と共に
「ぅ・・ぅんもぉ・・、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
呼吸を荒げた由紀が顔を上げました。
「よっぽど、気持ちよかったんだなぁ・・ぐわはは・・・。」
由紀を後ろに避けながら由紀の農場主は香澄の股間を覗いてきました。
女性器から淫液が止め処も無く溢れていたのです。
由紀のあごは勿論、胸やほっぺもそれが彼女を汚しています。
「ほれ、だせよ・・・。」
バシッ!
お尻の穴の官能に酔いしれた香澄は自分の農場主からの背中への平手打ちで気を取り直しました。
「んんん・・・・ん。」
プッ・・・ブップゥゥ〜プッ!
大きなおならの音があたりに響き、一瞬辺りがしんとなりました。
「・・・でっけぇ、屁の音・・・!ぎゃはは・・・」
「・・・ぶはは・・・」
由紀の農場主の言葉に苦虫を潰したような顔の哀玩農場の農場主も吹き出しました。
由紀は香澄の辛さを察し目を閉じて俯いていました。
男達の嘲笑の中、香澄は頭をトラックの荷台に押し付け、下唇を噛みその羞恥に耐えていました。
#3:女牛哀歌「小便検査」
香澄はトラックの脇にしゃがみ込み、農場で仕込まれた小便検査のポーズをとりました。
両腕を頭の後ろに組んで両足を拡げ、出来るだけ腰を突き出すのです。
そして、「もぉっ!」と一声啼いて農場主の顔を見上げます。
「お前との小便検査もこれが最後だな・・・。」
検査用の紙コップを手にした農場主が香澄の横に立ち、つぶやきました。
検査は農場主の目を合わせながら排尿しなければなりません。
香澄は月に一度のこの排尿と更におぞましい排便の検査の羞恥にどうしても慣れることが出来ませんでした。
農場主の口元を見ることはできますが、その上にある目は恥ずかしくてどうしても見ることが出来ません。
しかし、その都度、酷い折檻を受ける為に香澄は羞恥に耐え忍びながら、なんとか農場主の薄ら笑いを浮かべる顔を見詰め返してこなしてきたのです。
農場主にすら見せるのに恥ずかしいその検査姿を今日は人が行きかうこんな場所でしなければなりません。
「・・・していいぞっ」
農場主の言葉に香澄は一瞬躊躇しました。
けれども、膀胱は今にも破裂寸前の状態にあり、排尿の欲求が羞恥を上回りました。
「ぅんもぉぉ!」
農場主を見詰め返しながら再び返事をして、尿道を緩めました。
シュッ・・・シャシャシャ・・・・・!
勢いよく、溜まりに溜まった香澄の尿が迸ります。
「勢い良し・・・、・・・よし、停めろっ!」
「・・ん、んもぉっ!」
香澄はまだ出始めたばかりの排尿を停めます。
ジョジョッ・・・ピチョ。
「切れ良し・・・と。・・・うまくなったな・・・。」
農場主はしゃがみ込みながら、羞恥に赤く染まる香澄の顔を見つめながら語り掛けました。
「最初の頃は、全く、出来なかったもんなぁ・・・。」
ちょんちょんと農場主が尿に濡れそぼる香澄の陰毛を作業靴の足先でつつきます。
『・・・あ、あ、、で、出ちゃいます・・・。』
まだ殆どその膨張限界感が変わらない膀胱からの奔流を抑える為に精一杯の力を尿道口に力を込めている香澄にその刺激はとても辛いものです。
白黒の牛模様の刺青が施されたにも拘らず、羞恥に赤く染まった顔が、その我慢のせいで更に赤く染まりました。
当然、香澄は目を伏せたいのですが、それは許されません。
長い睫毛を震わせ見詰め続けなければなりません。
香澄は調教当初、この途中で排尿を止めることがなかなか出来なかった為に、
農場主の前で自ら尿道浣腸しては尿道に指を突っ込んで停め、その感覚を掴む訓練を幾日も繰り返しました。
もともと、尿道の短い女性の身体の構造でそれを可能とするには並大抵の努力ではありません。
しかし、出来ないと折檻をされます。
何より、その羞恥の訓練を農場主に見られるのが辛かった為に、香澄は一人の時も黙々と訓練をしました。
しかし、今、それを思い返している暇などありません。
『あぁ・・早く・・・ひ、人が来ちゃうよ・・・。』
香澄は心でそれを懇願しながら羞恥と生理的排泄欲求にプルプルと下半身を震わせながら我慢をしました。
そんな香澄の気持ちなど知るはずも無く、農場主は片手に持った紙コップを香澄の股間から5cm程離した処にゆったりとした手付きであてがいました。
「まだだぞ・・・。」
『ああ・・・は、早く・・・で、出ちゃう・・・。』
「よし、出せ・・・」
一拍置いて農場主はやっと声を発してくれました。
「ぅんもぉ・・・。」
香澄は歓喜の鳴き声を震わせて尿道口を綻ばせました。
ジョジョ・・コポコポコポ・・・・。
香澄の尿が紙コップに瞬く間に溜まっていきます。
「停めろ・・・。」
紙コップに尿がある程度溜まるとまた停められました。
「ん・・・もぉっ!・・・はぁ、はぁ・・・。」
コポポッ、ピチョッ!
溜まりに溜まった尿を出したり停めたり、香澄の息があがるのも当然です。
「ふふっ、うまいもんだ・・・。」
農場主は自分の調教成果に満足げな笑みを浮かばせながら、ゆっくりと立ち上がり、紙コップを覗き込みました。
陽にも透かしながらも尿の様子を伺っています。
「色よし・・・血尿も無いと・・・。」
当然、香澄はその間、再び、農場主を見上げながら我慢をし続けなければなりません。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。」
『あぁ・・・早く出させて・・・・・お願い・・・うぅ・・・。』
香澄の瞳に涙が滲んできました。
「よし、出していいぞ・・・!」
「ぅんもぉぉっ!」
シュシャシャシャ・・・・・
香澄は返事をして再び排尿を始めました。
こんな芸当が出来るようになった自分が情けなく、それを、今また晒している自分がとても哀れでした。
けれど、香澄は、いつ モ停めろ モの合図が出ても良いように、農場主の顔を見つめ、尿道は常に収縮できるように気持ちを張り詰めていなければなりません。
農場主は相変わらずいやらしく薄ら笑いを浮かべ、香澄の顔と激しく迸る尿道口を交互に見詰めつつ、おもむろに香澄の口元に尿が満たされたままの紙コップを宛がいました。
「んもぉ・・。」
香澄は当たり前の様に短く鳴き声をあげて紙コップに、唇をつけ中身を飲み始めます。
「溢すなよ・・・。」
香澄は自分が出したばかりの小便を飲み続けながら小さく目でコクリと頷きます。
コクッ、コクコク・・・・ゴク・・・・。
シャシャシャ・・・・。
人前で排尿しながらの飲尿、どれ程の人間がこんな経験をするでしょう。
香澄は疑問に思うまもなく、農場主の次の言葉に反応しなければなりません。
「どうだ?」
農場主はコップを香澄の唇から放して問い掛けました。
「ぅんもぉっ!」
「糖分問題なし・・・と。」
シャシャシャシャ・・・・シャ・・・ピチョ、ピチョン・・・。
「うんもぉぉっ・・・。」
そうしている内に自分でも驚くほどの時間を要した排尿が終わり、それを告げる鳴き声を香澄はあげました。
『・・・あぁ・・・誰も来なくてよかった・・・。』
香澄は安堵感に包まれながら、小便検査のポーズを解いて頂ける合図を待ちました。
「・・・ついでに大便検査もしておくか・・・?」
香澄を驚愕させる言葉が農場主の口から毀れました。
「もっ・・ももぉっ、・・・ももぉっ!」
意地悪げに笑う農場主の口元を見つめながら、香澄は牛女の言語にはない『お許しをっ、お許しをっ・・・!』を、心に描き涙ながらに訴えたのでした。
「何をいってんだ・・おまえ?」
げらげらと笑いながら農場主はまだ尿が残っている紙コップを押し付け、女牛の悲しげな鳴き声を遮ったのでした。
#2:女牛哀歌-2「市場到着」
車に揺られて2時間、市場にやっと着きました。そこで香澄は農場主から念を込めるように言い渡されました。
「"売れ残り"になったら、次は食肉市場行きだからな・・・。しっかり売り込めよ!いいな・・・?」
恐ろしい言葉に香澄は震えました。
尻尾を付けられ全身白黒の刺青をされ、毎日20リットル以上の人乳を搾り出すことの出来る乳房を持った醜い牛女に改造されてしまった香澄。
元の身体に戻れるかどうかは判りません。
けれど、食肉にされてしまったら、それは永遠に叶わぬ望みとなります。
『大丈夫、一生懸命、可愛く振舞えば、きっと大丈夫・・・。』
香澄には僅かならず勝算がありました。大学在学中に4年連続でミスキャンパスにも選ばれていました。
自分ではそれ程とは思っていないのに周囲が放って置かなかったのです。改造されても顔立ちそのものは変わっていません。今となってはそれが僅かな望みです。
「もぉぉっ!」
香澄は牛女になってから人語を話すことを禁じられています。
ゲージから首を伸ばし、発声を許されている牛の鳴き声で自らを励ますように返事をしました。
農場主はその張りのある声に満足したような様子でゲージの鍵を外しました。
「さて、行くぞ。ほれ、ま○この環っか突き出せや・・。」
農場主は香澄を繋げる為の鎖を装着するべく、昨夜、出荷の仕上げとばかりにクリトリスの下側をえぐるように穿った環を突き出すように命令しました。
香澄はやっと開放されたゲージからよろめき出ながら、まだズキズキと痛むその部分を突き出しました。
農場主は手に持っていた鎖をその環に装着しました。
装着を受けながら香澄は「ももぉ・・、ももぉ・・。」と小さく啼きました。
「そうだったな、小便させてなかったな・・・。させてやるか・・。」
香澄は昨日の昼過ぎにゲージに入れられた後、排尿をしていません。当然、その尿意は限界に達していました。トラックの荷台を汚せば、当然お仕置きです。
我慢に我慢をした排尿のお許しをもらい、香澄はどこか排尿が出来る場所はないかと辺りを見回しました。
臨時の駐車場となった市場脇の野路には香澄たちの他にも市場に向かう人たちが歩いています。
「あー、そこですりゃいいだろ・・・。最後の小便検査だ。」
『・・・え、ここで小便検査・・・?』
香澄は小便検査と聞いて、一瞬、農場主を仰ぎ見ました。
「早くしろよ、時間がねぇんだから・・・。」
"ここでしろ!"と言われたらここでしなければなりません。
香澄は俯き、その惨めな覚悟を自分に言い聞かせていました。
#1:女牛哀歌「明日出荷」
栗原澄香22歳。裕福な家庭に育ち、幼稚園から大学までの私立学園を優秀な成績を修め、卒業した才女である。
彼女には大学を卒業したら親元を離れ、大好きな自然の中で独りで暮らしてみたいという夢があった。
そして、自立した自分の育てた農作物で作った料理でいつかは両親をもてなしたかった。
大学在学中に一度独りである高原に訪れた。散策しているうちにふと見つけた、「哀願農場」の酪農従事募集の求人広告。
文句のない履歴書に農場主は大学卒業後の就職を約束してくれたのだった。
大学卒業と同時に、まずは一年は頼りたくない意向で、転居先も就職先も伝えずに心配する両親をなだめ、「哀願農場」に訪れた。
彼女が従事するのはまさに酪農そのものだった。