「由起子」
片桐
平成女子大3年生の、泉由起子があまり親しくないクラスメートの吉田綾香に突然話し掛けられたのは、週末を前にした金曜日のお昼休みだった。大学の学食内で、たまたま一人で食事をとっていた時にいきなり話し掛けられた。由起子は今時の女子大生にしては珍しく派手なところのない女の子だ。整った顔立ちをしているので、『もっとお化粧を上手にすればミスキャンパスにもなれるのに』と友人に言われるが、目立つことが苦手な由紀子にそんな気はなかった。もっとも、薄めの化粧でも充分美しかった。今日の服装も黄色のアンサンブルに花柄のスカート。シルバーのサンダル。肩まで垂らしたセミロングの黒髪がさわやかな彼女の雰囲気にとても似合っていた。
「泉さん、今週の週末何か予定入っている?」
「えっ、なに?」
どちらかと言うと大人しい由起子と、派手さではクラスでもナンバーワンの綾香はそれほど親しくもしていなかった。だからいきなり綾香に週末の予定を聞かれて戸惑った。
「今週の日曜日なンだけど何か予定が入っている?もし何も予定がなければみんなと一緒にパーティーに出てほしいンだけど」
「えっ、別に予定は入っていないけど」
うそでもいいから『予定があると』言えばいいのだが由起子はたとえ方便でもそういううそがつけない性格の女の子だった。つい何もないと答えてしまった。事実週末は何も予定がなかった。
「ラッキー。パーティーに参加するメンバーが一人足らなくて困っていたの。由起子さんが参加してくれて助かった。ありがとう」
まだ由起子が『行く』とも『行かない』とも返事をしていないのに綾香はもうすでに由起子が行くものと決め付けている。
「待ち合わせの場所は校門の前ね、時間は5時。3時間ぐらいで終わるから。真理子とそれにかおりちゃんがほかに行くから。じゃお願いね」綾香が言った。
「ちょっと吉田さん待って。まだ行くと決めたわけじゃ・・・」由起子がためらって言うと、
「あら、だめなの」と綾香が困った表情を見せた。
「そうじゃないけど」綾香の困った表情を見ると『行かない』と強く言えなかった。
「よかった。じゃ決まりね」そう言うと綾香は由起子の前から早足で遠ざかった。
「ちょっと」由起子が声を掛けた時には綾香はすでに学食を出て由紀子の声の届かないところにいた。
真理子という女の子も、かおりという子も由起子の知らない子だった。どんなパーティーかも知らない。
*
「綾香、今週のせり競に参加してくれる女の子決まった?」後藤仁史が綾香に声を掛けた。
スナックの中で仁史と綾香が話をしている。仁史はズボンとパンツを脱いだ下半身裸でスナックのテーブル席のソファーに座っている。その下で全裸に首輪をしただけの若い女性が床に座り彼のオチンチンを口で咥えて舐めている。
「あら君子ちゃん。お口でするのが上手になったわね。うまくおフェラできるようになったじゃない」綾香は仁史の問い掛けには答えないで、仁史に奉仕している全裸の女性に話し掛けた。
「ああ。君子も立派なメス奴隷に成長したよ」
君子と呼ばれた女性は二人の会話も気にならない様子で、仁史の性器を口いっぱいに咥え、強く吸い付きながら頭を前後に動かしている。綾香はそっと君子と呼ばれた女性に近づきそのやわらかな、お椀を伏せたようなきれいな形をした胸に手をやり、掌で強くもんだ。
「ああっ」君子が声を出して思わず口から仁史のオチンチンを離した。その瞬間
パッチーン。
仁史が君子のお尻を手のひらで強く叩いた。
「あっ、いたい」君子が言った。
「ばか。口を離すやつがあるか。どんなときでもフェラの最中で口を離すンじゃない」
「あうっ、ごめんなさい」すぐに君子は仁史のオチンチンを咥え直すと舌を動かし始めた。深く吸い付いたかと思うと、逆に黒い裏筋を舌で舐め上げたり、口をすぼめて横を小刻みに舐めたりする。時には肛門の襞のなかに舌をもぐりこませる。かなり調教されていることをうかがわせる。
「決めてきたよ。由起子っていう名前の女の子」なおも君子の胸をもみながら綾香が仁史の先ほどの問いに答えた。
「マゾっぽい子か?」
「わからないけれど、可能性は有ると思うよ」胸を愛撫していた綾香の手が君子のオマンコに移動した。蜜つぼのようにぬれた君子のオマンコの周りを愛撫しながら、
「さすが変態君子ちゃん。たいした濡れようね。いやらしい。いつでもどこでも感じるのね」からかうように綾香が言った。綾香の指がお尻の穴からオマンコを経てクリトリスにいたる溝を撫で上げた。蜜に溢れたオマンコからさらに蜜が溢れだす。
「ああっ」君子が身悶える。綾香は君子の肉襞を開くと蜜つぼに指を入れ、中を荒々しくかき回した。特に指の腹で膣の天井をこすり上げるように愛撫した。
「あっああ。あっああ」君子が切なそうに声を出す。
「ハハハ。面白い。これだけいやらしい体だと高い値がつきそうね。フフフ」
仁史は君子のよく調教されたフェラチオを楽しみながら、綾香が競りに連れてくる由起子という女性に思いを巡らせていた。
「そうか由起子って言う名前の女の子が来るのか。楽しみだな、君子お前も楽しみだろう。その子の前でお前のマゾぶりをたっぷり見せてやってくれよ。そしたらお前も良い値で売れるからな。いいなハハハ」仁史は一心不乱に彼のオチンチンを咥えて顔を動かしている君子に向かって言った。
『明日の競り市が楽しみだ』仁史は思った。
仁史がこのSM競り市を始めたのは2年ほど前のことだった。自分で経営しているスナックの客の入りが悪くなり、他人の手に渡る寸前まで追い込まれた。そんなとき半分やけになって、
「SM奴隷競り市開催 メンバー募集 入会金二十万円年会費十万円」
というビラを店の信用できる常連さんにこっそりと配布した。もともとバブル全盛期にオープンした店だったから高級な造りになっていた。常連客の中にもそれなりの小金持ちがいた。そんな小金持ちの何人かにこっそりチラシを配った。うまくいくとは思わなかった。が、しかし蓋を開けてみると、驚くことにあっという間に3人のメンバーが集まった。九十万円の儲けである。このまま逃げてもいいなと思った。しかし、彼自身かなりのサディストだったので、なんとかこの九十万円の金で一度奴隷競り市を開催してみたいと思うようになった。そこで当時店でアルバイトをしていた綾香に相談してみた。彼女とは何回かSMプレイを楽しんだ仲だった。
「いいよ、私のマゾ友達を競りにかければ」とあっけなく言われた。さすがに仁史も驚いた。性に対して自由奔放な綾香ではあったが、まさかマゾの友達まで持っているとは、しかも競り市にまで出すという。綾香は仁史に対してはMだが若い女の子に対してはSだという。
「マスター。私の取り分は4割ね」
しっかりしている。
競り落とされた女の子が奴隷として服従する期間を一年間とし、競りに出される女の子にも拒否権を与えるなどいろいろと工夫して、なんとか実現にこぎつけた。
第一回目の競り市の当日、半信半疑の仁史の前に綾香はマゾの友達だという女の子を連れてきた。結局その女の子は拒否権を使い競り落とされる事はなかったが、その日は綾香が女調教師の役を務め、せり競の前にその女の子を集まったみんなの前で調教した。その結果スナック内が本物の奴隷市場のような雰囲気になった。大好評だった。あっという間に追加のメンバーが5人増えた。
さらに驚いたことに綾香は初回の日に友達のマゾ女性だけでなく、『見学』と言って一人の女の子をつれて来ていた。
「この子が次回の競り市に出ることになると思うよ」綾香はそう言った。果たして一週間後見学に来ていたその女性が綾香といっしょに一枚の紙を持って仁史のスナックにやってきた。紙にはこう書かれていた。
奴隷承諾書
後藤仁史様
山下真弓
平成*年*月*日
私、山下真弓はスナック******で行なわれる奴隷競り市にて、競りにかけられるために奴隷として調教されることを承諾いたします。今後調教中は一切の人権を剥奪され奴隷として扱われることに同意いたします。
急遽スナックを改造して調教部屋を作った。1ヶ月かけて真弓を奴隷として調教した。最後には人前で片足を上げて犬のようにおしっこをするまでになった。真弓は二回目の競り市で、機械工場を経営する親父に200万円で落札された。彼女は拒否権を行使しなかった。真弓を競り落とした親父は大型犬を飼うような犬の檻を持ってきていた。競り落とした真弓を裸のままその檻に入れると、扉に南京錠をかけトラックの荷台に積み、シートをかぶせてそのまま自分の家に連れて帰った。仁史が真弓の服を親父に渡そうとすると『まあ今後一年間服を着ることはあるまい』と受け取らなかった。
2回目の競り市のときにも綾香は見学の女の子を連れて来た。それ以降競り市のたびに毎回必ず一人か二人の女の子を連れて来た。そしてなぜか必ず連れて来た女の子が後日承諾書をもって仁史のところにやって来た。
「私マゾの子を見抜く目が有るの。一目見れば分かるの」綾香はそう言って笑った。
*
日曜日の午後、気が進まないままに由起子は平成女子大の校門の前で綾香を待っていた。綾香に半分押し切られた形で無理やりパーティーへの参加を約束させられたが、時間がたつにつれて『やはりパーティーには行きたくない』と思うようになった。連絡を取ろうとしたが、どうしても連絡できずに今日を迎えた。
『今日綾香さんに会ったらきちんと断ろう。こんな気持ちのままじゃパーティーに出ても面白くない。どんなパーティーかも聞かされてないし。それに綾香さんに関してあまり良いうわさも聞かない。あまり関わらないほうがいいわ』
そう思って綾香を待っていた。服装もパーティーに参加するような服装ではなかった。
その時、門の前で綾香を待つ彼女の前に、一台のセダンがハザードを点滅させながら停まった。
「ん・・」車のウインドーが降りて若い女性が顔を出した。
「あっ」驚いて由起子が声を出した。
助手席から顔を出したのは綾香だった。綾香以外に二人の女性が乗っていた。一人が車を運転し、もう一人が由紀子のために後ろのドアを開けた。
「ごめん。由起子さん。待った?さあ、時間がないから行きましょう。早く乗って」まさか車で来るとは思ってもいなかった。由起子は助手席の綾香に近づくとためらいながら話し掛けた。
「吉田さんごめんなさい。やっぱり行くのはよそうかと思っているンだけど。服装もこんなのだし」由起子がやっとの思いでそれだけを伝えると、綾香はそれには答えず、
「何言っているの。後ろの車の邪魔になるから早く乗って。話は車の中でゆっくり聞くから。さあ早く」校門の前の道路は狭い道でしかも交通量が多い。見ると後続車が綾香の車のために先に進めずに停まっていた。しかも次から次へとやってくる。それを見て仕方なく由起子は車の後部座席に乗った。車の中でも由起子は綾香に、『やっぱりパーティーには行けない。それにこんな服装だし』と断った。
「えっ、ドタキャン?」露骨に綾香にいやな顔をされた。そして、
「今ごろそんなことを言われても困るのよねえ、もう由起子の分の予約が入っているし。服装なんてどうでもいいから。アットホームなパーティーだし」
「由起子だってもう車にまで乗ったンだから、そんなこと言わずに、私の顔を立てると思って、最初だけでもいいから付き合ってよ、ねえ、お願い」と言われた。いつの間にか由起子と呼び捨てにされていた。綾香に予約まで入れてあると言われれば、それ以上は由起子も強く断れずに、『まあ、予約までさせて断ったら綾香さんに悪いか。仕方ない、最初だけ付き合うとするかな。女の子に誘われたパーティーだからまさか危ないパーティーじゃないだろうし。それに綾香さんもそんなにパーティーらしい服着ていないし』と思い、しぶしぶパーティーに参加することを決心した。
同乗者の二人の女性は最初から最後まで一言も口をきかなかった。やがて車は一軒のスナックの前に停められた。うらびれた感じのするスナックだった。
「さあ着いたわよ」綾香が言った。
「えっ。ここがパーティー会場。このスナックが」てっきりホテルのラウンジか洒落たイタリアンレストランあたりがパーティー会場だと思い込んでいた由起子は、このスナックが会場だと知って驚いた。そして少し不安になった。由起子は今までこういうスナックに足を踏み入れたことがなかった。
綾香は車を降りて戸惑う由起子の手を引き、そのスナックのドアを開けて中に入った。
「綾香さん。なんだか怖いわ。だいじょうぶ?」
「だいじょうぶよ。怖くなんかないわ。平気よ」綾香は由紀子の問いに答えながら
『一度入るとまともな姿では二度と出られない地獄の扉よ。怖くなるのはあたりまえ』と暗闇で微笑んだ。
店の中は薄暗くテーブルにはろうそくの明かりが灯っていた。気が付くと車の中でいっしょだった二人の女性の姿が消えていた。
「綾香さん後の二人の女性は?」由起子は驚いて綾香に聞いた。急に二人がいなくなって由起子は心細くなった。
「大丈夫。二人はこれからここでパーティーのコンパニオンになるからその準備に行ったの」
「コンパニオン?」
「そう、由起子さんも希望ならコンパニオンやらせてあげるわよ」
「いいえ、私は・・・」『いったい何のパーティーなの?』ようやく少し落ち着いてきた由起子は店内を見回してみた。ボックス席が五つほどあり。由起子以外の席にはみんな上品そうな中年の男性が座っていた。みんなきちんとスーツを着た紳士然とした人ばかりだった。中には女性を連れている人もいた。男性がみんなきちんとスーツを着ているのに、女性はみな露出の激しい服装をしていた。背中が完全に開いている服や、下着の見えそうなミニスカートとか。そして気のせいか由起子は男性から自分がじろじろと見られているような気がした。まるで値踏みをされているような視線を感じた。体に痛いほど男性からの視線を感じた。
『いったいこれからどんなパーティーが始まるのかしら?』由起子には皆目見当がつかなかった。
『綾香さんは何のために私を呼んだのかしら?』
由起子はだんだん不安になってきた。男たちの刺すような視線がその不安をさらに大きくした。
「由起子さん見てコンパニオンが入ってきたわよ」綾香にそう言われて振り向くと、先ほどの二人の女性が下着だけの姿に首輪をつけて店内に入って来た。
「あっ」由起子は驚きの声を上げた。
「あれがコンパニオンの制服なの。かわいいでしょう。」こともなげに綾香が言った。
「ちょっと待って。綾香さん何これ。ひどい。騙したのね。いや、私やっぱり、帰ります」由起子が席を立とうとした時、
「フフフだめ、心配しないで。騙してなんかいないって。ちょっとした余興よ。変なことじゃないって。それにあなたが今帰れば、あのコンパニオン達がちょっと辛い目に会うのよ。・・・ほらあそこに鞭があるでしょう、あれで彼女たちが鞭打たれちゃうのよ。かわいそうでしょう」
「そんな!何で?」見れば確かに壁に二本の鞭がクロスに掛けてある。さらによく見ると鞭だけでなく縄や鎖などいろいろなものが壁一面に掛けてある。由起子は始めて自分が綾香に騙されて大変なところに来たことが分かった。
「いや、帰して」半分涙声で由起子が言った。
「だから、あなたが帰ればあの子達が鞭で打たれるのよ。それでもいいの?」
「なぜ?どうしてなンですか?どうして私と関係あるの?」
「だってコンパニオンがお客様を帰したら、お仕置きされるのは当然じゃない」
『そんな』由起子は事の理不尽さに怒りを覚えた。
「だってそれがこのパーティーのルールなンだもの仕方がないじゃないの」綾香は平然と言い放った。
「じゃ、私帰れないンですか?」由起子尋ねると、
「そんなこと無いわよ、あの子達が鞭打たれてもいいと言うのならどうぞ」綾香はそう言うと、コンパニオンたちに向かって
「ちょっとお前たち、鞭を持ってこっちにおいで。この子が帰るって」と言った。
驚いたコンパニオン達が由起子のもとにすぐにやって来た。そして自分から膝を折ると床に頭をこすりつけて土下座した。
「お願いです。帰らないでください。そうしないと私たち鞭で打たれてしまいます。お願いします。その代わりどんなご命令にでも従いますから。お願いします。帰らないでください」コンパニオン達はよほど鞭のお仕置きが怖いのか、心から由起子に哀願しているように見えた。由起子は足元で手を床につけ土下座する下着姿のコンパニオンたちを見て、それ以上は何も言えなくなった。
「別に由起子さんには何もしないから。ただ見ているだけでいいから。だから、ねっ、帰るなんて言わないで」綾香に言われた。
由起子は人が土下座するのを始めて目にした。しかも下着姿の若い女性である。これ以上惨めな姿はないと思った。そう思った瞬間由起子の体の中を電流が駆け抜けた。『ああ。もし下着姿で土下座している惨めな女性が私だったら。はっ、いやだ、私ったら何変なこと想像しているの』由起子は顔を赤らめた。
綾香はその一瞬を見逃さなかった。
「はい、一件落着ね。由起子さんも気分を変えて。せっかく来たンだから今夜のパーティーを楽しんでいって」綾香はそう言うと急に席を立ち上がった。
「どこへ?」由起子が驚いて尋ねると。
「私もこれからこのパーティーで余興をやるの。その準備に行くから。だいじょうぶ、後でちゃんと会えるから楽しみにしていて」綾香はそう由起子に告げると店の奥に姿を消した。
『余興って?いったい何をするの?』
席には由起子一人が残された。先ほどのコンパニオンの一人が席に飲み物を運んできた。身につけていたはずのブラジャーが無くなっていた。代わりに鈴のついた洗濯バサミが両方の乳首を飾っていた。その鈴を鳴らしながら『どうぞ』とテーブルに水割りとオードブルを置いていった。
由起子は綾香に連れられてここに来たのを心から後悔した。『やっぱりきちんと断ればよかった。これからいったいどうなるンだろう?』一人で座っているのがとても心細くなってきた。『ああ、このパーティーが早く終わって』今はもうただそれだけを念じていた。両膝を硬く閉じて座り、掌を握り締め体を硬くしていた。
そんな由起子のようすを店の奥から仁史と綾香が見ていた。
「やはり帰らなかったな。脈がありそうだな」仁史が言うと。
「これからよ、本性を出してくるのは」綾香が自信たっぷりに言った。
由起子は店内の様子をしばらく観察した。コンパニオンの子はすでに二人とも下着を全部取られて素っ裸になっていた。一人は乳首に鈴つきの洗濯バサミを着けていた。もう一人の子の股間にはあるべき黒い飾りがなかった。彼女たちはホステスのようにトレイを持って各テーブルを廻っては、飲み物やおつまみを配っていた。そして行く先々のテーブルで胸や、お尻、股間をいじくりまわされていた。それに対して彼女たちは一切抵抗せずになすがままになっていた。いやむしろ由起子の目には彼女達が喜んで体を差し出しているように見えた。彼女達はまるで挑発するかのように自分から足を広げ、股間を男たちの目に曝していた。そして男達のなすがままになっていた。由起子はふと自分もコンパニオンになって全裸で各テーブルを廻っているところを想像した。
―由紀子の股間に男たちの手が伸びてくる。由起子は笑顔で男たちに腰を突き出し、股間を嬲られる。まるで娼婦のように―
『やだ。何考えているの』
少しずつ由起子の下半身がしびれるような感覚を持ち始めていた。
『だめ変なこと考えちゃ』必死でいやらしい想像を打ち消そうと思った。しかし由起子の頭の中に次から次へと妄想が浮かんできた。
『いやだ、えっ。わたし興奮しているの?もしかして。わたしってこんなことに興味があったのかしら』由起子は自分でも自分の意外な反応に驚いた。
『だめ、もうこれ以上見るのはよそう』由起子はこれ以上興奮すると自分がコントロールできなくなりそうで怖くなった。自分がこのパーティーで行なわれているようなことに興味があることを認めたくなかった。
『女だったら、誰だってこんなの見せられたらおかしくなるわよ。別にわたしだけが特別なわけじゃない。そうだ。見なければいいのよ。そうすれば平気よ』由起子は目を閉じた。
すると今度は由起子の耳に、女たちの喘ぎ声がはっきりと聞こえてくる。
「あああぅ」「あんあん」「あん、いやん」その声は見ている以上に由起子のからだを刺激し興奮させた。また頭の中をみだらな妄想が駆け巡る。
―由起子が裸で店内を歩き廻り、男たちの股間にうずくまり奉仕をしていた―
「ふう」
由起子はため息をついた。どうしてもこの状況から逃れることは出来そうにない。
『こんなの見せられたら・・・』
半ばやけになった彼女は意を決したように顔を上げて、店内の様子を今度はしっかりと見つめ直した。
ちょうどそのとき綾香が店の奥から店内に出て来た。彼女は黒の皮のビスチャに編み上げのロングブーツを履き、手に鞭を持って出て来た。どこから見ても女王様である。
『えっ。彼女サディストだったの!』
由起子は綾香の姿に思わず見とれてしまった。とても似合っていた。怪しいエロチックな雰囲気の中にも凛々しさを醸し出していた。綾香と目が合った。綾香が由起子に向かって微笑んだ。由起子は思わず目をそらした。
『後でたっぷりいじめてあげるから』そんなふうに言われた気がした。
マイクを手に綾香が店内に向かってあいさつをする。ざわめいていた店内がスーと静かになった。
「皆様、本日はようこそ第5回奴隷競り市にお越しいただきましてありがとうございます。まもなく競り市の開催でございますが。競りに先立ちまして、以前前田様によって競り落とされた奴隷真弓が、前田様の厳しい調教によりさらに淫乱なメス犬へと成長いたしました。本日その晴れ姿を皆様にぜひご覧いただきたいと申しております」
綾香のことばを受け、コンパニオンがキャスターのついた大型犬用の檻を運んできた。檻の中には素っ裸に首輪をつけた真弓がおすわりの格好でうずくまっていた。店内の男性客からどよめきと、ややあって拍手が起こった。思いもかけない光景が由起子の目の前に繰り広げられた。
「さあ、真弓ご挨拶は」綾香が言うと
「ワンワン」真弓が檻の中で吼えた。檻の横に男が微笑みながら立っている。おそらく彼が真弓のご主人様である前田氏であろう。
「いい子、いい子。良くお返事ができたわね」綾香が格子の間から手を入れて真弓の頭をまるで犬の頭を撫でるように撫でた。
「くうん、くうん」真弓が喜んで檻の中でお尻を振った。お尻の穴に取り付けられた尻尾もゆれている。前田氏が檻の鍵を開け真弓を檻から出した。真弓は四つん這いになって出てきた。すぐに真弓の首輪にリードを付けるとその端を手で握り真弓の横に立った。まるで横綱になった土佐犬を自慢して立っている飼い主のように。
「前田さん、真弓ちゃんはいつもこの状態で生活しているって聞いたンですけど?」綾香が尋ねると。
「そうですよ。真弓はここで私に競り落とされてからずーと犬のままです。一回も服を着ていません。」自分の愛犬を自慢するように、真弓の頭を撫でながら前田氏がにこにこと笑顔で答えた。頭を撫でられた真弓は彼の足元に四つんばいになって、誉められたのを喜ぶようにお尻をくねらせて尻尾を振っている。
「一日中このままなのですか?」
「そうですよ、だって犬ですもの。裸で檻の中で飼うのがあたりまえでしょう」
真弓はみんなの見ている前でいろいろな芸を披露した。
コンパニオンが犬の餌を入れる丸い容器と牛乳とビスケットを持ってやって来た。ビスケットを容器に入れて上から牛乳をかけ真弓の前に置いた。
「待て」真弓は犬がするようにえさの前でおすわりをして待っている。
「よし」前田氏がそう言うと直接顔を容器に近づけて、口と舌だけで器用にビスケットを食べた。口のまわりをミルクだらけにして。
「やっと上手に食べられるようになりました。いつも手を使わずに食べさせていますから」前田氏のことばに男たちが感心したように頷いた。真弓は相変わらずおいしそうにふやけたビスケットを四つん這いになって食べている。
「次回は牛乳とビスケットの代わりに、おしっこ茶漬けでも食べさせますか」前田氏のことばに男たちが声をたてて笑った。次に真弓はいろいろなポーズを披露した。
「おすわり」
「おて」
「おかわり」
「ちんちん」
男たちが次々と命令を出し、真弓は上手にできるたびにご褒美のバイブをオマンコに当てて貰っていた。
「今日のために2週間ほどオナニー禁止にしていますから。バイブに食らいついてきますよ。ハハハ」前田氏の言うとおり、真弓はオナニーをしばらく我慢させられていたらしく、クリトリスにバイブが宛てられると恥も外聞もなくという感じで必死になって腰を押してくる。男たちはそれを知ってか知らずか、真弓がいきそうになるとさっとクリトリスからバイブを離す。そして新たに何か芸を命じる。真弓はバイブを当ててもらいたい一心で言われた芸をこなしていく。うまく出来ないと当ててもらえないこともあるので、どんな恥ずかしいポーズにも応じていく。
「おしっこ」と言われると犬がおしっこをするときのポーズを本物の犬以上にやってのける。
「ホーンと、よく調教されていますね」綾香が感心したように言うと、前田氏は少し照れながらも自慢そうな笑顔を浮かべた。一方真弓は、
「仰向けおちんちん」のポーズのままクリトリスにバイブを当てられて今にも絶頂を迎えそうになっていた。
「そろそろいかしてやるか」男はそう言うとバイブを真弓のクリトリスに強く押し当てた。
「あああぁ…あああぁ。ひいい、いくうーワンワン」ひときわ大きな声で真弓が絶頂を迎えた。
「次回はこいつの結婚式をここでやる予定です。相手はもちろん立派な・・・けん犬です」前田氏のことばに会場がさらに沸いた。
それから真弓はまた檻に入れられて店内の隅に置かれた。由起子は真弓が入れられている檻を見つめていた。また淫らな妄想が由起子を襲った。檻には真弓ではなく由起子が入っていた。
―男たちが檻の廻りに集まって来た。何本もの手が柵越しに由起子の体を襲う。―
「こんにちは」突然声をかけられた。驚いて由起子が振り向くとグラスを手に仁史が立っていた。檻を見つめていたことがばれてしまった。『やだ、恥ずかしい』顔が赤くなっていくのが分かった。顔を伏せた。
「驚かせてごめんなさい。横に座ってもいいですか?」仁史は少し離れて由紀子の隣に座った
「・・・」由起子が俯いたままじっとしていると
「ごめんなさい。綾香がこんなことにあなたを付き合わせて」
「えっ」思いもよらないことばに由起子は驚いて男の顔を見た。
「あっ、ごめんなさい。自己紹介が遅れました。私、この店のマスターの後藤です」人のよさそうな笑顔を見せて男が笑っていた。
『えっ、この店のマスター。じゃこの人がパーティーの主催者なの?そんな風には見えないけど』由起子はそう思った。
「マスター?」尋ねるように言うと、
「あっいや、マスターといってもこのパーティーには関係ないですから。実はご覧のとおりぼろスナックで、店を開けても儲からなくて。・・・」仁史の話によると、スナックとしてやっていたが儲からなくて借金の返済が出来なくなり、それが元でやくざに追われるようになり、とうとう最後には妻と幼い子供を道ずれにして一家心中も考えていたらしい。そんな時たまたま店でアルバイトをしていた綾香がSMパーティーのアイデアを出して、これがあたりなんとか助かった、ということらしい。
「彼女には本当に助けられました。私たち家族がこうして暮らしてゆけるのも彼女のお陰です。だから本当は彼女に、あなたのような人を連れて来ちゃいけないって注意しなければならないのですが、強く言えなくて。もしあなたに不愉快な思いをさせていたら彼女に変わって私が謝ります。ごめんなさい」仁史は由起子に深々と頭を下げた。
「いえ、そんな不愉快だなんて。私はまったく平気ですから。むしろ楽しんでいるぐらいですから。」由起子は仁史の素直そうな態度に好感を持った。だから仁史に心配させまいと心にもないことを言った。由起子が仁史の態度に騙されたと気付くのは、しばらく後のことだった。
「良かった。そう言ってもらえると安心しました」とほっとした笑顔を見せて仁史が笑った。
『しまった。わたしどうして帰してくださいって言わなかったの?この人なら助けてくれたかもしれないのに』仁史の誠実そうな態度に由起子はまた店を出るチャンスを逃がした。それが罠だと気づいたときにはもう遅かった。
それからしばらくは二人とも無言で店内の様子を眺めていた。店内ではあいかわらず檻の中の真弓が男たちにいたぶられていた。見ると男に連れられてきている女性の一人がいつのまにか裸にされて、檻の鉄柵に向かって腰を突き出すようにして縛り付けられていた。その女性はラビアにひも付きのクリップをつけられて、その紐を引っ張られてクリトリスをむき出しにされていた。真弓が舌を伸ばし一心不乱にそのむき出しにされたクリトリスを舐めていた。店内に女性の喘ぎ声がこだました。いつに間にか店内のほとんどの女性が裸にされていた。まともな服を着ているのは由起子だけになっていた。由起子はそんな状況で男の仁史と並んで座っているのがたまらなく恥ずかしくなって来た。思わず掌を膝の上で握り締めた。自然と隣にいる仁史のことを強く意識した。
『やだ。濡れてきちゃう』
「そろそろメインイベントの競り市が始まりますよ。楽しみですね」人なつっこそうな笑顔を見せて仁史が言った。由起子が先ほど『平気です。むしろ楽しんでいます』と言ったのを真に受けているのか、まるで同じ趣味を持った仲間に伝えるような口調で言った。
「ええ」由起子が困ったように答えるのとほぼ同時に
「それではそろそろ競り市を開催します」と綾香がフロアーの真中で高らかに開会を宣言した。そのことばを合図に男たちが各自のテーブルに戻った。ざわめいていた店内が水を打ったように静まり返った。
「今回競り落とされる女性のプロフィールを今コンパニオンが皆様のお手元にお配りいたします」由起子の手元にも一枚のファイルが配られた。そのファイルにはこれから競りにかけられる女性の全裸の写真と、彼女に関する詳細な個人データーが記載されていた。住所、氏名、年齢、勤務先、自宅電話番号、携帯電話番号はもとより、身長、体重、スリーサイズ、処女か否かから、初体験の時期、果てはクリトリス、大小陰唇、ラビア、お尻穴の形まであらゆるデーターが記入されていた。普通の女性ならこんなデーターを他人に知られたら生きていけない。ファイルの氏名欄には浅野君子と書かれていた。
「この女性、自分の意志でこんなことされているのですか?」由起子が仁史に聞いてみた。
「そうですよもちろん。じゃなかったら犯罪ですよ。それに会員の男性の皆さんは身元のしっかりとした人ばかりで安心ですよ」
『安心?たとえ安心だとしても、ここまで自分を曝け出して恥ずかしくないのかしら?』ファイルを見ながら由起子が考えていると、
「さあ、奴隷の入場です」と綾香のことばに続いて、若い女性が首輪から伸びたリードをコンパニオンに引かれながら店内にはいてきた。彼女も素っ裸だった。手は後ろ手に縛られていた。コンパニオンは君子がうつむくことができないように、リードを高く上げ首輪を上に引っ張って入って来る。綾香は引き出されて来た君子の首輪から伸びたリードをコンパニオンから受け取ると、彼女の後ろ髪を握り、君子の体を店内に向けて顔をさらに上向きにして、
「本日の奴隷君子22歳です。皆さん前に来てどうぞご覧ください」と言った。そのことばを合図に男達が席を立ち君子の周りに集まって来た。先ほどの真弓のときと違って『この女性を競り落とせば、好きなように調教できる』と、どの男達の目も真剣だ。
「うう・・・」君子の口から吐息がもれた。彼女は顔を赤く紅潮させて女性としてこれ以上ない辱めを必死にこらえていた。近づいてきた大勢の男たちに遠慮会釈なく裸のからだを見つめられて、思わず足をよじって大切なところを隠そうとした。
「こら。せっかく見ていただいているのに隠しちゃだめでしょう」綾香はそう言うと君子の太ももをパンパンと軽くたたいた。
「ああん・・あん」君子が少しだけ両足を開く。
「いまさら隠しても無駄なンだからもっとちゃんと開きなさい」綾香は君子の足を手で無理やり開いた。
「ああやん・・・あん・・いや」
その光景に見とれていた由起子は、仁史に声を掛けられて我に返った。
「さあ。僕達もそばに行きましょう」
「えっ。いえ。ここでいいです」由起子が言うと
「だめですよ。興味あるのでしょう。もっと近くに行って見ましょう」
由起子は仁史に無理やり席を立たされて君子のそばに連れて行かされた。君子は手を頭の後ろに縛り直されて、胸をそらすポーズを取らされた。それから少し高い台のうえに登らされ、屈辱的なあいさつをさせられていた。
「本日は私、奴隷・・・君子のためにお集まり・・・くださってありがとうございます。・・・皆様に高く買って・・・いただけるように淫乱奴隷・・・君子の体を隅々まで・・・曝します。存分にご覧・・・ください」詰まりながらもなんとかあいさつを終えると
「さっ、じゃあまず仰向けに寝て両足を開いて君子の助平なオマンコとお尻の穴を皆さんに見てもらいましょう」綾香に言われた君子は、
「はい」とけなげに返事をし、言われたとおりの姿勢をとった。広げられた君子の両膝をコンパニオンの女性が左右からしっかり握った。オマンコが丸見えになった。
『ああ・・あんなところまで曝している』由起子は君子の下半身に目がくぎづけになった。女性の性器をこんなにまじかに見たのは初めてだった。
「ほうら、もうこんなに濡らしていやらしいオマンコね。何もしないのにどうしてこんなに濡れているの」綾香が君子のオマンコを指でなぞって、そのしずく滴を見せるようにして言った。
「ああ、いあん・・ああ君子が・・ああ変態淫乱奴隷だから」そう言うように調教されているのか、君子が喘ぎながら答えた。
「そうね。君子は変態淫乱奴隷ね」綾香の手が君子のクリトリスに触れた。
「ひっ・あっいや・あっあぁ・・・んん」思わず君子が腰を浮かせた。
「さっ、みなさんも触ってこの子の感度を確かめてください」綾香のことばと同時に何本もの手が君子の下半身に伸びてきた。
「ひっいー・あっあっ・・・あっあぁ」君子は身をよじろうとするがコンパニオンに両膝を押さえられていて動けない。
「ああん・・あん・・ううん…」君子の喘ぎ声が強くなった。
「由起子さんも触ってみたら」ふと、仁史に言われた。気が付くといつのまにか仁史に手を握られていた。仁史は握った由起子の手を君子のオマンコに近づけていく。
「いや。…」由起子は手を遠ざけようとした。ところが、思いのほか強い力で仁史は由起子の手を君子のオマンコの上に持ってきた。そのときあらかじめ決められていたかのように、君子の下半身に集中していた、ほかの男たちの手がいっせいに君子の下半身から離れていった。気がつくと由起子の手だけが君子のオマンコの上に置かれていた。
「えっ」
仁史が静かに由起子の後ろに廻って体を由起子に密着させてきた。仁史のオチンチンがお尻に押し付けられるのを感じた。仁史はもう一方の手を後ろから腰に回し由起子のお臍の下に置いた。その手を少し下げれば由起子のオマンコに触れる。周りの男たちがそんな由起子を見てニヤニヤ笑っている。
『ひょっとして、はじめからみんなグル・・・』
「いや」由起子は体をよじった。しかし仁史に抱きしめられていて動くことができなかった。
「さあ、由起子の手で君子を気持ちよくさせてあげな」仁史に耳元で息を吹きかけられるようにささやかれた。そう言った仁史は先ほどの人のよさそうな仁史ではもはやなかった。
「ああ…」周りでは何人もの男たちが由起子を見ていた。
『ああ、はじめから私騙されていたのかしら。でもそんなことどうでも良くなった。・・・ああ。見られている。・・・私みんなに見られている。・・・恥ずかしい。でも気持ち良い』
「さあ、手を動かせて君子を気持ちよくさせてあげな」仁史は握った由起子の手を君子のオマンコの上で上下に動かした。
「ああ、いい…もっと」君子が喘いだ。
「さあ、自分で動かしてみな」
「できない。どうすればいいか分からない」
「いつも自分がやっているようにやればいいんだよ」仁史に言われて、
『そんなことしたらいつもオナニーしているってことがばれちゃう』そう思い、
「いや。できない」と言って、由起子が手を引こうとすると、
「ああ、やめないで。お願いします。いかせてください」そう言って君子がとろんとした目を由起子に向けながら腰を突き出してきた。
「ほら、君子もああ言っているし。気持ちよくさせてあげなくちゃかわいそうだろう」
「ああ。でも、できない」
「じゃ教えてあげる、いいかい。俺のするとおりにしな」そう言うと、仁史は由起子のお臍の下にあった手を徐々に下ろした、そしてスカートの中に手を入れるとパンティーの上から由起子のオマンコに指を伸ばしてきた。
「ああ、いや…だめ」由起子は思わず腰を引いた。そして強くからだをよじった。
『あっ。だめ。濡れているのがばれちゃう。興奮しているのがばれちゃう』由起子は仁史の手から逃れようと必死にからだをよじった。興奮してオマンコを濡らしているのを知られたくなかった。しかし仁史にがっちり抱かれて体を動かすことができない。
「だめじゃないよ、どうすればいいか俺が教えてあげるから。俺の指が動く通りに由起子も指を動かしな。こうして・・・」
「・・・」
由紀子のオマンコに手を伸ばしていた仁史が突然『はっ』としたようすで手の動きを止めた。
「んんん」
「どうしたの」綾香が尋ねた。
「もの凄く濡れている!」驚いたように仁史が答えた。
『ああ。ばれちゃった。』由起子の中で何かが壊れた。
「まあ。なんだ由起子ちゃんも感じていたンだ」綾香がからかうように言った。
「いやん。だめ」そう言われて由起子は仁史の手から逃れようとした。
「だめじゃないだろう。パンティー越しにもわかるぐらいこんなに濡らしておいて。まるで洪水だ」仁史がわざと周りに聞こえるように大声で言った。周りの男たちがざわめいた。綾香が指を由起子のオマンコに
「どれどれどのくらい濡れているの?」と言いながら伸ばしてきた。
「えっ」綾香も驚いたようだった。
「何これ。まるで洪水じゃないの!」よく見ると由起子の太ももを幾筋かの蜜が大量に流れ落ちていた。
「いや、言わないで」恥ずかしさのあまりに気を失いそうになった。でもそれ以上に由起子の身を襲う快楽の波は大きかった。
『ばれてしまった。私が感じていたことが、ああ、もうだめ。もうどうなってもいい』
仁史は由起子のパンティー越しに指をお尻の穴からクリトリスに向けて上下になぞった。
『いや、あああん…凄い。いつもよりも何倍も感じる。どうして』由起子は仁史の指の動きに敏感に反応する自分の体と心を、もはやコントロールできないでいた。もうどうなっても良いと思った。このまま仁史の指の動きに体を委ね快楽の奥にまで身を曝しても良いと思った。
「ああぁ。んん…あっあぁ・・・だめ。私もいっちゃう」
「どうした。いきたくなったのか?いかせてほしいのか?」由起子はうんうんと頭を縦に振って答えた。
『ああ、わたしだめになっちゃう。でも。もう戻れない。いきたい』
「いきたいのか?そしたら自分の口でちゃんと言ってみな。いかせてくださいって」仁史にそう言われた由起子は、
「いかせてください」と小さな声で答えたかと思うと、突然体の向きを変えて腕を仁史の首に絡めて抱きついてきた。仁史の唇に自分の唇を強く押し付けてキスをし、同時に下半身を仁史の腰に強く押し付けてきた。舌を仁史の口の中に入れながらまた
「いかせて、いかせて、いかせて」とうわごとのように繰り返した。
仁史は驚いた。これまでもたいていの女はここいらあたりで理性をかなぐり捨てて快楽を求めてくる。思わぬ展開に台の上で股を広げたまま驚いたように由起子を見ている君子もそうだった。檻の中にいる真弓もそうだった。みんなここいらあたりで、オマンコを触られたあたりで快楽の奴隷に落ちた。しかし、仁史に抱きついて、キスまで求めてきたのは由起子が初めてだった。
『この女思った以上にマゾッ気が強い。本物かもしれない』仁史はそう思った。
『この際とことん苛め抜いてみるよ』と仁史は綾香に目で伝えた。いつもなら裸を披露させた時点で終わるのだが、由起子だけはさらにもっと辱めてみたいと思った。綾香も同じ思いらしくうなずき返してきた。
「そんなにいかせてほしいのか?」仁史が尋ねると、
「ああ、いかせて。お願い」仁史の目を見つめながらうつろな声で由起子が答えた。その目はもはや快楽の奴隷の目だった。
「いく瞬間をみんなに見られていてもいいのか?」
「ああ。恥ずかしい。でもいい。見られていきたいの」
「そうか。じゃあ、まず、服を脱がなくちゃなあ。まず由起子の裸をみんなに見てもらおう。いくのはそれからだ。綾香、由起子の服を脱がしてやって」意地悪く仁史がそう言うと。
「まあ。由起子ちゃんって、こんなに助平な女の子だったンだ。見ているこっちが恥ずかしくなるくらい。さあ邪魔な服を脱いじゃいましょう」そう言いながら由起子の服を脱がしにかかる。周りの男たちの間から拍手が起こる。由起子はもはや一切の抵抗を止めた。むしろ自分から脱がしやすいように綾香に協力している。
『ああ。私の裸見られちゃう。ああでも気持ちがいい。見せたい。お願いもっと見て』
黒のスカート、白い花柄の刺繍の入ったブラウス、パンストとあっという間に脱がされて、ブラとパンティーだけの下着姿にされた。かわいらしいおそろいのブルーのブラとショーツ。サイドにレースをふんだんに使ったちょっぴりセクシーなデザインだ。
「かわいい下着を身に着けているのね」綾香に言われて、由起子は顔から火が出るほど恥ずかしい思いをした。
『ああ。あたしこんなところで下着だけになっている』由起子は下半身からまた密が溢れ出てくるのが分かった。大きな快楽の波が由起子の下半身を襲う。
『下着だけでもこんなに恥ずかしいのに。素っ裸になったらどんなになるのかしら。ああ恥ずかしい。でも気持ちがいい。わたし本当はこんなに助平な女の子だったンだ。ああ感じたい。気持ちよくなりたい。早く脱がして、早く由起子の裸見て』
ところが綾香は意地悪く手の動きを止めた。由起子がもどかしように腰をよじった。
『どうして。早く、早く脱がせて』心の中でつぶやいた。
「いやねえ。そんなに腰を振ったりして、いやらしいわね」からかうように綾香が言うと、
「由起子ちゃん、最後の下着は自分で脱ぐのよ。早くみんなに由起子ちゃんのオマンコ見てほしいンでしょう。最後は『由起子のオッパイと濡れ濡れオマンコ見てください。お願いします』って言いながら自分で脱ぎなさい。いやらしいンだからそれぐらいできるでしょう。ううんと恥ずかしい思いさせてあげる。それが気持ちいいンでしょう」綾香が意地悪く言った。
「そんな」さすがに自分で脱ぐのは抵抗があった。
「いまさら恥ずかしがることもないでしょう。こんなにオマンコ濡らして」綾香はそう言うと仁史と二人して由起子の体から離れた。由起子は男たちの中に下着姿でぽつんと一人残された。
「いや。見ないで」
「ほら早く脱がないといかせてもらえないわよ」綾香が由起子をからかう。
「いや。脱げない」うつむいて由起子が蚊の鳴くような声で答える。その間も男たちは下着姿の由起子の赤く染まったからだを遠慮会釈のない視線で舐めまわした。男の欲望剥き出しの視線がこんなに気持ちよいものだと由起子ははじめって知った。それに仁史や綾香に意地悪なことをされたり、いじめられたりすることが由紀子の体に甘く切ない快楽を与えることにも気が付いた。
『ああ、…もっといじめて』
「恥ずかしがっているけれど、本当はもう犯してほしいなんて思っているンじゃないの。こんなに濡らしているし。この淫乱マゾ由起子さん」
『えっ。淫乱マゾの由起子!そう。私は淫乱マゾの由起子!ああ、だから見られていると気持ちがいい。ああ…はやく私の裸を見て。もっといやらしいこといっぱい言って』
それでもやはり自分から全部脱いで真っ裸になることはできなかった。
「仕方がない、俺が脱がしてやるか。その代わり後で素直に脱がなかった罰としてお仕置きだ」そう言うと仁史はあっという間に由起子の体からブラとパンティーを取った。そして仁史は由起子の両手を頭の上にもちあげると、両足を開いて腰を突き出すように命じた。言われたとおりに由起子が両足を開きオマンコを突き出した。
「ほおう…ふんふん」男たちのざわめきが由起子の耳に聞こえた。
『ああ、見られている・・・もっと見て。由起子のオマンコいっぱい見て。・・犯して・・・』
「さあ、ごあいさつだ、『皆さん由起子のいやらしい体と濡れたオマンコをご覧くださいって』言ってごらん」
「あっああ・・・由起子のいやらしい・・から・と・・濡れたオマン・・を見てください」喘ぎながら由起子が言うと、
「よし、ご褒美だ。いかせてやろう」仁史はそう言って、由起子のオマンコに入れた指を激しく動かした。由起子は突き出した腰を、仁史の指の動きに合わせていやらしくくねりながら、
「あっああ・・・ううう・・ひいい」とひときわ大きな喘ぎ声を上げて、あっという間には体を痙攣させながら、みんなが見ている前でいってしまった。
由起子はそれから後のことは良く覚えていない。君子と同じように台の上に仰向けに寝かされて、大股開きにさせられて何本もの手でいかされたことや、オチンチンを咥えさせられているときに「まだまだうまくないなあ、これから調教してやらないとなあ」といわれて思わず『うれしい、またオチンチンをいっぱい口にくわえることができる』と思い、思わずいやらしい笑顔を見せた時に「おいおいこいつ喜んでいるよ」とあきれられたことや、四つん這いになってお口とオマンコと同時に責められたことや、そんなことを断片的にしか覚えていない。ただまだヒリヒリする由起子のオマンコが、時間がかなりたったことを物語っていた。気が付くと裸でテーブルに足を広げて座っていた。君子の競りも終わり店内は静まり返っていた。君子は結局ある実業家に150万で競り落とされた。
仁史と綾香が由起子の座っているテーブルにやって来た。
「床に座りなさい」綾香が言った。命令どおりに由起子は素直に床に腰を下ろした。ソファーに足を組んで腰をおろした綾香は
「私のヒールを舌で舐めてきれいにして頂戴」と由起子に命じた。すぐに由起子はうずくまり綾香の赤いハイヒールに舌を這わす。その姿は奴隷そのものだった。
「次回はこいつを競りにかけようか?」仁史が言った。由起子の体が震えた。
「いや競りにはかけないわ」ヒールを舐めている由起子を見ながら綾香が言った。由起子が顔を上げて綾香を見た。
「どうして」仁史が訝しそうに言った。
「こんな上等な奴隷はそうめったにいないよ。しばらくは私たちで楽しみましょう。徹底的に調教してみたいの。本物の奴隷に調教してみたいの」そのことばを聞いた由起子はまたすぐに舌を綾香のヒールに這わせた。先ほどより心をこめて。
『ああぁ。もっといっぱいいじめてもらえる』
そんな由起子を二人は満足そうに見ていた。
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